内容説明
「君のように虹を浴びて影が勝手に動くことを、分裂現象と呼ぶ」
夜に虹がかかる不思議な島「夜虹島」では、虹に降られた者は自分の影(レプリカ)が勝手に歩き出す伝承がある。そんな島で俺こと瀬武継陽はある夜、自分の影(レプリカ)を追う元人気アイドル恵麻久良羽に出会った。
分裂現象に悩む彼女を助けるために協力を申し出るも、
「男の人と馴れ合うつもりはないから」
と俺の話に耳を傾けない久良羽(オリジナル)。一方で……
「継陽くんだけは、アイドルのクラウが恋愛してもいい唯一の男の子」
俺へ好意を寄せるクラウ(レプリカ)。
まるで正反対な態度を見せる二人の久良羽(クラウ)は、どっちが本物の想いなのか──!?
女の子の本音は厄介でかわいい?
恋を隠せないギャップラブコメ。
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐治駿河
30
感想は1・2巻まとめて書きます。2025/11/30
よっち
27
夜に虹がかかる不思議な夜虹島にある、虹に降られた者は自分のレプリカが勝手に歩き出す伝承。そんな島で瀬武継陽はある夜、レプリカを追う元人気アイドル恵麻久良羽と出会うギャップラブコメ。自らもレプリカに遭遇した経験からアドバイスしようとする継陽を警戒する久良羽と、対象的に継陽への好意を隠そうともしないクラウ(レプリカ)。ヒロインたちを勘違いさせる継陽の鈍感野郎っぷりには苦笑いでしたけど、彼女の力になろうとする彼の真摯な思いに触れて、久良羽がレプリカや自らの思いに向き合ってゆく展開にはぐっと来るものがありました。2022/02/11
まっさん
22
★★ 同作者のデビュー作が好きだったので作者買いした今作。 あらすじから事前情報として分かっていた事とはいえ、タイトルから受ける印象以上に遥かにSF要素を前面に押し出してきた作品でした。 内容としては夜に虹がかかる不思議な島・夜虹島で、虹に降られた者は自身の深層心理を明け透けに表現するレプリカ、いわゆるドッペルゲンガーのような者が現れるというお話。このレプリカがかなり曲者で、オリジナルをつけ狙いその肉体を乗っ取ろうとするという設定はかなり良かったと思います。また、ここにとある事情から国民的アイドルを→2022/03/25
真白優樹
8
夜に虹がかかり、虹の光に降られた者の影が動き出す現象が起きる島で、影に己を奪われた少年が、影が動き出した元アイドルの少女に出会い始まる物語。―――己の影、それは目を逸らせぬ己が本質。 本音と向き合い、己の本当を見出していくこの物語。ちょっと不思議で、割とシリアスめな展開の中で鈍感男子を取り巻くもどかしいラブコメの展開される物語であり、中々に唯一無二の面白さを持っている物語である。本音と向き合い見つけた自分の思い。そこに迫るはかつて助けた彼女。新たな影が語る、誰かの本音とは。 次巻も須らく期待であるべし。2022/02/12
色素薄い系
2
レプリカの存在と島の謎という部分は良かったけど久良羽が継陽を好きになる要素がどこにあったのかがちょっと分からなかった。継陽のキャラ自体は嫌いじゃないしオリジナルを乗っ取るまでに何があったのかを記憶していない所がポイントかなと思うけど彼の事情が明かされる事はあるのだろうか…?2025/11/26




