内容説明
ファミーユ王国と言う国に、マルティネスと言う名の子爵家があった。領地もなく、末端貴族の子爵家には、三姉妹の娘がいる。
次女として生まれたファビオラ・マルティネスは、ランプの炎の様な色の瞳、ありふれたクルミの色の茶色の髪。一人でいたならば、可愛らしいお嬢様。
しかし、一度姉妹三人で佇むと平凡な貴族のお嬢様となる。二歳上の姉は、お色気担当のスタイル抜群な美女。ルビーの様な透き通る鮮やかな赤の瞳。真っ直ぐで艶やかな黒髪。誰もが一目見ると釘付けになる容貌。二歳年下の妹は、儚く自分が守らなくてはと心を擽る庇護欲担当。ピンク色に赤が混じったような萩色の明るい瞳。柔らかくウェーブのかかった茶色を薄くした淡香色の髪。
人を引き付けてやまない姉妹に挟まれた、真ん中っ子が自分の幸せを見つける話。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまふくろう
16
表紙が可愛くて購入。挿絵も良かった。 物語は個性的過ぎる姉と妹の間で割を食っていた主人公が家を出て自立する話。どんなに過酷な職場でも上手く立ち回れる適応力の高さが凄い。確かに実家と比べればはるかにマシなのか。 ただGAノベルの悪癖がもろに出ていて、一ページ内の文字数がやたら少ないという物理的な方面で内容の薄い本になっているのが非常に残念だった。一巻とか上巻の表記も無いのに妙な所で切られて以下続刊、となっているのも肩透かしだった。 作品自体は面白いのに、それ以外が非常に残念な本だった。2022/05/16
みょろん
3
毒な家族と離れられそうで良かった。2023/01/05
フジ
3
タイトル通り、厄介な家族に囲まれ苦労しているファビオラが家を出て、時には家族に邪魔をされながらもいい人たちと出会って頑張るお話。本当面倒な家族。ファビオラには頑張ってほしい。若干、文章やストーリーがぶつ切りな感じはするが、読みやすくはありました。2022/02/18
菊地
2
搾取されていた真ん中侍女が毒家族から脱出して自分の居場所を見つけていく話。 読む前の「こういう内容だろうな」というイメージから大きくズレない内容ではあったけど、ナンバリングされない割には中途半端なところで話が区切られるのは、うーん。2025/02/12
愛華
2
読めなくはないが文章が酷い。幼い。行間開けすぎで、それでページ数も稼いでいる。表紙が良かったので惹かれて買ってみましたが、貴族の令嬢、令息が入学する学園で、通学したら侯爵令嬢の机の上が荒らされてました。先生が来るまでみんななにもしないで!黒板にも書いて、そのままで!先生に見てもらうのが一番!先生!学園長にも報告してください!然るべき対処を願います!笑うの通り越して呆れました。いや、呼びに行けよと。待つ意味がわからないし、現実世界に置き換えて考えてみてもそれで解決したことあるかと。チクった代償負うところ。2022/02/16