内容説明
「やっぱりパンはうまいのじゃあ!」
学院長と学部長が無事捕縛されたあと。
規格外の天才魔道具師ヴェルナーは学院に復職を認められて、日々気ままに魔道具作りに励んでいた。
水をお湯に変える魔道具に、パンを焼く魔道具。
さらには、遠距離で通話する魔道具の研究まで。
弟子にしたロッテも、真面目でとても優秀で、
ハティも毎日大好きなパンを食べたい放題食べ、穏やかな日々を過ごしていた。
──だが。
そんなある日、突然、姉ビルギットが何者かに襲われる事件が発生した。
ハティの協力でヴェルナーが襲撃者を追うと、辿りついたのは王都にあるうらぶれた酒場だった。
早速客に扮して潜入するヴェルナー。
でもそこは案の定、襲撃者の一味による店で、
ヴェルナーは謎の魔道具を額に付けた暗黒教団の少女に襲われてしまうことに──!?
ドラゴンや弟子の少女ロッテと一緒に、安心安全、快適で目立たない
毎日を目指す、ヴェルナーのひきこもり研究ライフ、第2弾!!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フジ
1
姉が襲撃されたり、敵のアジトに潜入したりする2巻。あっさり解決できちゃうのでストレスなく読めます。また、可愛らしい子も登場。えぞぎんぎつね先生の作品は人外が可愛らしくて、好き。2022/02/17
rei
0
山あり谷ありというよりも淡々と進むので盛り上がりは書けるかもしれないが、スルスルと読める。チート主人公の無自覚ツエーだと自分は一般能力と言い続けることが多いけど、この主人公は自分が高スペックと自覚しているのでストーリーが入りやすい。それでも、天狗にならないよう師匠が施した教育のおかげで、本人と周りの認識に齟齬があるのですれ違いの面白さもある。学院に戻る際の特例も、王太子は本人囲い込みのためだろうに違う形で納得しており、それもおかしな思考ではないので読みやすい。学院復帰で学院が舞台かと思えば、ほぼ出ない。2023/01/21