内容説明
「シュトライト君。明日から君の仕事はない」
「察しが悪いな。クビだと言っているんだ!」
賢者の学院で日々魔道具開発にいそしむ規格外の天才魔道具師ヴェルナー。
彼の作る魔道具は画期的なものばかりで、
学院は名声を高めに高め、資金面でも潤っていた。
――だが。
ある日突然、彼の才能を妬み、魔道具の利権に目がくらんだ
学院長たちによってヴェルナーは学院を追放されてしまった。
やむなく野に下り、一人楽しく研究を続けることにしたヴェルナー。
お金はこれまで充分貯めてきたし、魔道具のロイヤリティ収入もある。
マイペースに生きていくのになんの不安もなかった。
いっぽう、彼のいなくなった学院は、
誰も研究の成果を継ぐことができず、大変なことになっていた!!
質の悪い魔道具さえ期限までに納入できずに慌てふためく学部長たち。
呆れた王宮は優秀なヴェルナーを取り込もうと動き始め、
さらには暗黒教団まで彼の魔道具目当てに不穏な行動を見せ始めて……!?
ドラゴンや弟子の少女たちと一緒に、安心安全、快適で目立たない
毎日を目指す、ヴェルナーのひきこもり研究ライフ、開幕!!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ささきち
8
読みやすい本でした。とあるバカが利権の為に主人公のヴェルナーを追放したが、実家が辺境伯の子供だったり師匠の手紙や古い付き合いがある商会の人の協力によってほぼ不自由のない生活ができてしまうんだよね。本人最強で魔導具師としても最高で、作る物があまりにも高度で色々と世界に問題が出るものばかり、師匠が頑張って世に出すな!やらヴェルナーが自分を守れるようにと彼の為に空から叩き落とす姿に涙が溢れそうですよ…w本人はここまでしときながら自分の価値がわかってなくてなーあれまた何かしちゃいました?をネタにするんだけど 2021/11/10
フジ
1
超有能な魔道具師ヴェルナーが学院を追い出されて、家にひきこもって魔道具開発したり弟子を取ったり、敵国から狙われたりするお話。追い出した方は天罰がくだっていてスッキリ。マイペースで天才なヴェルナー、毎回自分の方が有能だと主張するお師匠、ちょいおバカっぽいペット的なハティなど、個性的なキャラが好きです。楽しめました。2021/10/31
rei
0
とんでも品を作る魔道具師が研究室を追い出されての話。追い出した人たちの崩壊が丁寧に書かれていて、ざまあは必然で爽快感はないかもだけど、面白い。最初は学校内のごたごたかと思ったらスケールが広がっていくので、続きが楽しみ。残念なのは、サブタイトルは話と関係ないからいらないな2023/01/14
ぶんご
0
主人公の作った画期的な魔道具の利権に目がくらんだ上司から、学院を追放されるというストーリー。主人公を追放したら何もかも上手くいかなくなって破滅一直線という追放系のテンプレは抑えてます。ただ、ストーリー自体の進展はほとんどなくて一冊丸ごとプロローグのような印象。でもハティは可愛い。(多分)ヒロインのロッテとも絡みは少なくて、ちょっと物足りないかなぁ。さすがに2巻以降は出番増えると思うけど……。ひたすらハティの可愛さに癒される一冊でした。2021/10/16
マック
0
追放モノのテンプレをしっかり踏襲した、とても読みやすい本です。 主人公を追放した奴ら同士が主人公がいなくなった後のことでギスギスしてるのがあまりに見てられないものでしたが、追放モノを見る上ではある種お手本のような作品だと思います。 主人公のヴェルナーがある種オールラウンダーな強キャラすぎるので大したピンチもなく、安心して見られます。警戒心が薄い?弱点というよりチャームポイント化してません?2021/11/17