内容説明
金融恐慌、大陸の動乱、左翼弾圧など、政情不安の昭和初期。軍部抬頭の中で若槻、田中、浜口、犬養と、かろうじて命脈を保った政党内閣は、五・一五事件により終熄する! ーー問答無用、撃て! 五・一五事件の銃声1発とともに、政党政治は消えた。激動の昭和――大陸侵攻、軍部ファシズムの横行、世界大戦への参入、敗戦、占領、そして復興期の混乱を経た驚異の経済成長……と、すさまじい速度で変貌を遂げてきた昭和を、自らの同時代史として目撃してきた著者畢生のライフワーク!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
東森久利斗
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写真がエグイ。装丁が怖い。これじゃあ、話しても分からなかったろうなあ…2019/07/18
熱東風(あちこち)
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本棚を整理していたら出てきたので読んだ。戦前の昭和期の政党政治時代を網羅している。個人的な意見だが、この時期が日本政治史で一番面白い、興味が惹かれる時代だと思う。/細かく挙げるときりがないので、印象に残った点をポイントだけ記す。/宇垣一成という人物の読めなさ/ロンドン軍縮会議締結への岡田啓介の抗議?←板挟み/浜口雄幸の枢密顧問官への強硬な姿勢/石原莞爾など所詮は東条英機と同根という指摘/スチムソンの幣原に対する賞賛/政友会も民政党も現代と同じく派閥のバランス・オブ・パワーの上に成立しているということ。2016/06/19
おでん
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昭和元年からの政治の話。 100年近く前の話だが、意外と政治は足のひっぱったり、くっついたりあまり今と変わらないような。。。 でも、そこに軍が絡むから、しっちゃかめっちゃか。 いよいよ、本格的な戦争の時代に突入。2020/07/22