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内容説明
ラグビー界、こんなハチャメチャやったんか。
2022年1月に開幕したラグビー新リーグ。その発足に向け中心的な役割を果たしていたのが、前年まで法人準備室長・審査委員長を務めた谷口真由美氏だ。彼女はなぜ突如としてラグビー界を追われたのか、その秘された理由を明らかにする。
彼女が目にしたラグビー界は、男性中心主義、時代遅れな序列主義など「おっさん」的価値観が支配する、ダメな日本社会の縮図だった--。
<あなたの会社にも、こんな「おっさん」いませんか?>
●口癖は「みんなそう言っている」「昔からそうだ」
●ITや新しい提案には「リスクが大きい」
●ムラの長には絶対服従、部下や下請けには高圧的
●退職の日まで「勝ち逃げ」できれば、が本音
●部下の功績は自分の手柄。「アレオレ詐欺」の常習犯
川淵三郎氏(日本サッカー協会キャプテン)との特別対談も収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
114
日本ラグビー協会の理事に招聘され、新リーグの法人準備室長・審査委員長に抜擢されるも、その後、協会によって一方的に室長職を解任された顛末が綴られている。著者は「独善的で上から目線、とにかく偉そうで、間違っても謝ることもせず、人の話を聞かない男性」を「おっさん」と定義し、そういう「おっさんの掟」に支配された排他的で旧態依然とした序列社会のラグビー協会を厳しく批判する。著者の怒りや無念さは理解するが、一種の権力闘争でもある組織内での駆け引きを、爾後に、一方的に外部に公表するというやり方を、私は好まない。2022/05/03
100
70
上司からの借り物。 ラグビーの新リーグ設立に「失敗した」運営組織と外部から招聘され要職を務めた「女性」による奮闘記。設立するリーグを(自分の)理想とする形にする事に失敗した著者はその原因を保守的な組織とジェンダーギャップにあるとし、森喜朗氏の問題発言に出てくる「わきまえない女」と同種の「おっさん」という言葉を知って批判する。他にも読みどころ豊富。著者の方は大阪の方なのでこの本は「お笑い」なのかもしれない。2022/06/26
たまきら
52
いま世界中で動脈硬化を起こしている企業や仕組み、国家に共通しているおっさん化ー著者は男女・年齢に無関係で総称しているーに思いがいく一冊です。日本ラグビーについて詳しい人はもっと楽しめる(あるいは憤る)かもしれません。この本は日本を代表する「わきまえない女性」が後進のために書いた本であり、個人的には他のジャンルでも同様の本が出ればいいのに、と思いました。父が良く言う呆れた言葉「俺の世代が逃げ切れると思うけどお前らは無理だな」。わかっちゃいるけどやめられない村社会に反旗を掲げた著者の勇気に敬意を表します。2022/10/13
venturingbeyond
47
漏れ聞こえてきていた噂話を裏書きする一冊。協会の主体性やガバナンスの欠如は、これまでも各所で語られてきていたが、この一冊もそうした実情が残念ながら継続していることを伝えてくれます。「名プレイヤー、必ずしも名監督(コーチ)にあらず」とはよく言われますが、それ以上に「名プレイヤー、必ずしも名役員(マネージャー)にあらず」ということのようです。求められる資質がプレイヤーと役員で異なるのですから、役員としての資質に優れた人が選出される仕組みが必要です。2022/02/17
こも 旧柏バカ一代
44
森喜朗会長を中心とした男社会の硬直化した価値観が邪魔をする。2次元の人に3次元の事を言っても通じないのと同じなのかもしれない。とにかくラグビーのリーグが変わっていたとか完全に知らなかった。そもそもラグビーのシーズンっていつなの?今はやってないよな?やったら芝生がもたないよな?それにしても、おっさん社会の黙ってやり過ごすってのは理解できなかった。だから反感を持たれて孤立するのか、最近は興味が無くて指摘するのをやめてるけど、なるほど何も言わないで従っていたら良かったのか、無理だな。いや、あの組織ではやってた。2022/08/21
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