内容説明
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なぜ私たちは未来を夢想したり，心配したり，不確実な予測に多くの時間を費やすのか。記憶・社会的認知・動機づけ・自己制御・自己調整学習・行動経済学等多領域の知見を取り上げ，未来の可視化，予測，計画に関するメカニズムを紹介。ウェルビーイングや仕事のパフォーマンス等日々の行動にもたらす影響を解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K.H.
5
自己啓発本の類かと思ったらとんでもない。素晴らしい本だった。未来を考えることについての心理過程やその際にかかりがちなバイアスなどなど、興味深い論文が27本。特に心理学的実験のレビューはどれも面白い。もっとも、中には「そりゃそうでしょ」というのもあったけど、大真面目に実験するものだなあ。ところで、ほとんどの論者が望ましい未来を達成する方略として肯定的に言及しているのが、編者の一人エッティンゲンの提唱する「心的対比」。編者へのリップサービスなのか、本当に効果があるのか、試してみようか。わたしも未来を考えよう。2022/05/31
