内容説明
5年前、ステファニーは弟の危機を救うため、富も権力もあわせ持つ大富豪ドミニクと愛のない結婚をした。だが、冷徹な彼は妻を都合のいい愛玩人形として見ているだけ。抱かれたら感じてしまう自分が許せず、いまは夫と別居している彼女のもとに、ある日、ドミニクから電話がかかってきた。“きみが条件さえのめば、正式に離婚してもいい”というのだ。応じたステファニーは、仲睦まじい夫婦を演じることになるが、夫と出かけた場で、若い娘がドミニクに恋していると気づき、頬をこわばらせてしまう。彼との間に愛などないはずなのに……。
*本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
15
ヒロイン身内の使い込みを不問にする代わりの結婚なら清いままなのかと思えばそうでもなく。高校時代にヒーローと妹の"身分違い"発言を聞いてしまったヒロインはずーっとそれを引きずっている。別居を認める割に思い出したように妻を呼びつけるヒーローも変。お互い惹かれあっているのに言い出せないふたりにイラッとする。なんだかすっきりしない。2020/07/27
me
1
冷めたヒーローと卑屈なヒロインだった。横領した弟を見逃すからとヒーローに結婚を強要されたけど、同居はしないとヒロインが言い張り最初から別居婚。家柄の良い大富豪のヒーローには平凡な自分よりも相応しい女性がいるとうじうじするヒロインが痛い。ヒーロー曰く商談相手の妻には浮気をしかけられその娘からは激しく恋されて困ったらしい。その場面はほぼないのでヒロインの妄想かと思ったけど妄想じゃなかったのね。ヒーローからは愛人としか思われず愛されていないとヒロインが勝手に妄想してるのかと思ったらこれも妄想じゃなかった→続く。2019/06/22