ビッグコミックススペシャル 人間交差点ベストセレクション 下

著者名：弘兼憲史【画】/矢島正雄【作】

小学館（2022/01発売）

• ISBN：9784091870896

内容説明

短編漫画の金字塔、永久保存せよ。

1979年～1990年にかけてビッグコミックオリジナル誌上で連載され、絶大なる反響を呼び、今なお熱狂的なファンが多数いる『人間交差点』。
単行本全27巻、文庫版で全19巻の本作の中から、特に評価の高い作品を選びに選び、再編集し、上下巻で発刊。
人が、普通に、必死に、ただ生きているだけで起きてしまう幸不幸を、その断片を鮮やかに切り取った短編連作。時に重たく、ざらざらとした手触りを感じる人間ドラマの傑作。
時代を越えて人を震わせる短編漫画の金字塔、特別厳選版。
収録作品・・・第11話／ささやき　第12話／日々　第13話／踊り場　第14話／弟　第15話／雨林　第16話／不良　第17話／火の空　第18話／声　第19話／道　第20話／大人　第21話／街　第22話／あこがれ　第23話／海辺の波　第24話／祖母のしつけ　第25話／疑惑
　
　巻末にとり下ろし、著者あとがきインタビュー「人間交差点の日々」収録（下巻は弘兼憲史）。カバー写真：写真家・上田義彦。＂

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[すうさん]

この下巻の方は、中高年の恋愛の話ではなく、年老いた親との関係の話が多かった。同じような年代になっている私にとって、身につまされるような話が多かった。人生も中盤を過ぎると、悲しいことばかり目立っていく。それは単に涙を流すようなものばかりではなく、そっと目線を下げて「哀しむ」ようなことが起こる。それも大河の流れの如く、自分ではどうしようもない力で流されてしまう。でも後悔の念だけでなく納得して受け入れることもできるようになる。弘兼憲史の作品は単純なハッピーエンドはないが、どこかストンと腹の底に落ちる物語が多い。

2016/03/30

[tonsuke]

80年代の作品集。泣けます。。。

2015/08/05