内容説明
死に瀕した国王の言動から自らの出生に疑いをもったディアナは、紆余曲折を経てアレクシアと再会を果たす。アレクシアは自分たちの出生の秘密を確かめるため、一人で生誕の地を目指した。そこで当時の生き証人から聞かされたのは、二人の驚くべき血の繋がりだった。時を同じくして国王が崩御。王位はエリアスが継承することになった。だが、戴冠式当日、残酷な企みが幼い王太子を襲う……。ついに玉座への野心を露にした異母兄ウィラード。過去にすべてを失い、最後に“ウィラードの野心”を信じるセラフィーナ。敵対するグレンスター公爵家の、長きにわたる野望。その時、同じ姿をしながら別々の道を歩んできた二人の選択は? 王国を揺るがした身代わり陰謀劇、涙の完結巻。
目次
第13章
第14章
第15章
第16章
終章
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
41
当時の生き証人から語られた驚くべきふたりの血の繋がり。時を同じくして国王崩御の報せがもたらされ、エリアスの戴冠式当日、残酷な企みが幼い王太子を襲う第四弾。ついに玉座への野心を露にした異母兄ウィラード。過去に全てを失い彼の野心を信じるセラフィーナ。敵対するグレンスター公爵家の長きにわたる野望。今回は激動の展開でしたけど、アレクシアの揺るぎない決意が絶体絶命の状況を覆しましたね…大筋の方向性は定まったものの、ガイウスとの未来は成就するのか、ディアナはこれからどうするのか、いろいろその後が気になる最終巻でした。2022/03/05
葵@晴読雨読
30
面白かった!単純なハッピーエンドではないけれど。一気読み。『王女の遺言』の意味もあかされる。2022/03/25
ぐっち
29
ついに最終巻。どうするの、どうなるの、と最後まではらはらしっぱなし。苦い結果に終わってしまったキャラもいたけど、2人の結末についてはおおむね満足。一気読みして面白かった~!2022/04/02
dorimusi
16
最終巻。3巻に続けて一気に読み切った。おもしろかった。 ただせっかくの大団円なのにセラフィーナの態度とか最後の最後に普通に次巻への強烈な引きを作って終わられると微妙に読み切った感が……。 あと、アレクシスが王になっていいのかという疑問も葛藤も吹っ切ったシーンもアレクシス側に描かれないので、こっちだけちょっともやってしまった。 でもまぁ総じて楽しめたのでいいかな。続編は忘れないうちに読みたいところ…。2024/03/06
うめきち
14
すっごく面白かった!もうのめり込んでしまった。読み終わってさみしい。個人的にはディアナはリーランド、と思ってしまうがアシュレイもいい人だ。迷う。その後が読みたいなぁ。2022/07/30