コミックエッセイ<br> 泣きたい夜の甘味処

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コミックエッセイ
泣きたい夜の甘味処

  • 著者名:中山有香里【著者】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • KADOKAWA(2022/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784046807540

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内容説明

とある町に、ひっそりとたたずむ一軒の甘味処。熊と鮭が営むこのお店は、夜だけしか営業していません。
提供するのは温かいお茶と、甘いもの一品だけ。今夜も、疲れて泣きたい人々がこの店に迷い込みます。

夢をあきらめた夜、
愛する人を想う夜、
自分のことが嫌いになった夜。
―そんな夜は、この店で涙を流してもいいんだよ。

主人公たちが知らない、もうひとつの視点から綴った描き下ろし52Pに加え、11のお菓子レシピがついています。

もくじ
・疲れ果てたビジネスマンと昔ながらのドーナツ
・会社を辞めたOLさんといちご大福
・落ち込んだ新人さんが干し柿を拾う話
・夫を亡くした奥さんと梅酒ゼリー
・私だけのパフェ
・ギャルとばあちゃんとマフィン
・がっちゃんのココアクッキー
・心配性なお母さんとバナナケーキ
・緑のライオンと栗きんとんのパイ
・3人の青春とプリン
・夕暮れのチーズケーキ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

192
お気に入り様が読まれていて気になり購入。鮭とクマが経営するカフェ。毎日スイーツ一品だけを提供する。こんなカフェ行ってみたい。こんなにも人の心情とスイーツがリンクするなんて。そっと寄り添ってくれる鮭とクマも良い。ギャルのおばあちゃんとの思い出の話と、痴呆のお父さんとの話が良かったです。2023/03/09

breguet4194q

138
料理レシピ本大賞2022コミック賞受賞作。疲れて泣きたい時に読むと、ホントに沁みます。じ~んと来る心温まる読後感が心地よい。悲しみを甘いもので何とかしようとするのは短絡的ですが、この本読むと、たまにはいいかなと思えます。アナザーストーリーは、各々の後に掲載して欲しかった。スイーツのレシピまで記載されてるところに、著者の優しさを感じますね。2024/01/17

mukimi

132
作者は看護師さんということで、弱った人に普段から接しておられるから、辛いタイミングの人たちの内面や表情の描写が上手く、不安や悲しみを掬い上げるのが上手だと感じた。糸井重里さんがどこかで「精神的非常食=生きる意味が感じられないほど苦しい時自分を救ってくれる食べ物」を見つけておこうと言っておられた(そして糸井さんの精神的非常食はおしることのことだった)。甘いものって強ばった心を癒してくれる力を間違いなく持ってるよねって頷きながら読了。どれもレシピがついていて楽しい。懐かしの硬いプリン作ってみよ。2022/12/14

のんちゃん

125
熊と鮭が営む夜だけ営業の甘味処のお話。ここは日替わりで1スイーツのみの販売、今夜も疲れて泣きたい気持ちの人々がこの店にやってきます、そんな11のお話、スイーツレシピ付き。コミックなので話がダイレクトに伝わり、夜、お布団の中で読んでいたが、ボロ泣きして布団カバーを湿らしてしまった。優しい人は真面目に物事を考えてしまうし、自分を責めてしまう。そんな人々に熊や鮭の一言が染みていく。各々の話のアナザーストーリーも、目線を変えた、いわば裏からの話で事情がより詳しく伝わり、素敵な構成だと思った。2022/02/23

しいたけ

100
夜だけ、一品だけの甘いものを客に出す店。営んでいるのは熊と鮭。このシュールさに違和感を全く感じなくなるほど優しい話だった。小さな身体いっぱいに溜まったやりきれなさを抱え店に吸い寄せられる人々。映えることも、いいねを貰えることもない日常にこそ共鳴する。主人公を替えたアナザーストーリーが一話ずつに付くのがまた良い。泣きたくなる人の前には、同じく思いを抱えている人がいる。作者は現役の看護師さんとのこと。どちらの仕事でも人を救っていることに敬意を表したい。2022/03/11

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