内容説明
時代に翻弄され、変わりゆく上海。その街で育った三人の少年は歴史の荒波のすき間に何を見たのか。百人を超える登場人物が咲き乱れる現代中国文学の精華。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
182
上・下巻、1,100頁弱、完読しました。中国の市井の人々の大河小説、上海語(関西弁)で軽妙に語られる物語です。こういう文学が、現在の中国で評価されるのでしょうか?日本ではあまり売れない気がするので、中国で120万部だとすると、人口比だと日本で12万部となりますが、日本での実売は更にその1/10、1.2万部程度ではないでしょうか(笑) https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015003/shurui/page64/disp_pc/ 2022/03/08
ヘラジカ
52
国や時代に翻弄されながら強く抗うでもなく流れるように生を営む人々。特別感のない人間の卑近な出来事と会話によって浮かび上がる、二つの時代の上海。日常の悲喜こもごもや生々しい情事を、着飾ることなくありのままに描いた、質素にして巨大なオブジェのような小説である。上下巻合わせると千ページを優に超え、複数の時系列で膨大な数の人物が登場するため、中国文学を読み慣れていない身には中々歯ごたえのある作品だった。ただ訳文自体は非常に読みやすいので、名前と関係さえ記憶してしまえばストレスなく読み切れる大作だと思う。2022/02/22
クサバナリスト
10
中国ではベストセラーだったようだが、あまり面白くなかった。ストーリーもよく分からずに読み終わってしまった。2022/04/02
mitubatigril
8
上海を舞台に文革の時代から現在までを交互に行ききしながら それぞれの人生が描いてある。 主人公は阿宝 小毛 フゥーションの3人を中心にその周りの人達と当時の一般的な人間の暮らしをとにかく沢山の人物が出て来るので名前はメモして読めるようにしたが人間関係が分かりにくかったけど上巻に比べたら内容が分かっているから下巻の方は割りと読んで行けた。 上海弁が日本語訳だと大阪弁になるっていうのが面白い。 中国でベストセラーとあったけどそうなんだとしか思わないけど2022/03/27
yoshiko
4
著者あとがきを読んで、本書が何故中国で評価されたのか納得。内容はあまり問題ではなかったなと思う。訳者あとがきを読んで、出版してくれる版元がなかなか見つからなかったとあって、それもまた納得。在上海の大阪の人が、東京より上海の方が馴染むと言う話はよく聞いたので、本書の訳者はただただ正しい。軽快な関西弁の会話を目で追うのは心地よく、少し癖になって高速で読み切ってしまった。内容は頭にあまり入ってないけどw2022/03/21
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