講談社学術文庫<br> 日本妖怪異聞録

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講談社学術文庫
日本妖怪異聞録

  • 著者名:小松和彦【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 講談社(2022/01発売)
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  • ISBN:9784061598300

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内容説明

妖怪に秘められた敗者たちの怨み声を聞く。
大江山の酒呑童子、那須野の妖狐・玉藻前、是害坊天狗、大魔王・崇徳上皇……

妖怪は山ではなく、人の心に棲息している。妖怪とは幻想である。そして、自分たちの否定的分身である。国家権力に滅ぼされた土着の神や人々の哀しみ、怨み、影、敵が形象化されたものである。
酒呑童子、玉藻前、是害坊天狗、崇徳上皇、紅葉、つくも神、大嶽丸、橋姫。日本妖怪変化史に燦然と輝く鬼神・妖怪たちに託されたこの国の文化史の闇を読み解く。

酒呑童子は山の神や水の神と深いつながりを持っている。彼ら鬼たちは龍神=大蛇=雷神のイメージと重ね合わされており、酒呑童子が大酒飲みと描かれているのは、近江誕生説にしたがえば、彼がヤマタノオロチ=伊吹大明神の血を引く異常な「人間」であったからである。酒呑童子は仏教によって、もともと棲んでいた山を追われてしまう。それは山の神が仏教に制圧されたプロセスと同じであろう。(中略)酒呑童子の物語から、土着の神や人びとの哀しい叫び声が聞こえてくる。征服者への怨み声が……そしてその声は、自然それ自体が征服されていく悲鳴であるのかもしれない。――<「第一章 大江山の酒呑童子」より>

目次

第1章 大江山の酒呑童子
第2章 妖狐 玉藻前
第3章 是害坊天狗
第4章 日本の大魔王 崇徳上皇
第5章 鬼女 紅葉
第6章 つくも神
第7章 鈴鹿山の大嶽丸
第8章 宇治の橋姫

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

21
本邦に伝わる有名な妖怪たちの来歴と成り立ち。意味なく生まれて意味なく死んでいくという人間の在り方とは異なり、彼らはまず存在理由がありそこから誕生する。大自然への畏敬の念。見知らぬ他者、見知った他者への、つまり全ての他者への畏れ。自分がしでかしたことへの後悔。力強い何かへの憧れ。人が理屈で割り切れなかった淀みが零れ落ち形を成していくのが妖怪(の在り方の一つ) でも小難しいことはどうでもよくて、妖怪という存在には心が躍る。この手の本が好きで好きで仕方がありません。こども向けに書かれていますが面白かった……。2020/02/21

サイバーパンツ

17
天狗の元の姿はドロップアウトした僧で、その社会が受け継がれてたり、付喪神記が酒呑童子伝説のパロディだったり、鬼女紅葉や橋姫が男の抑圧に抗った存在として、女性の英雄扱いされていたりと、当時の世相や歴史、また他の妖怪伝説との繋がりなど、その妖怪単体だけでなく、色んなことが絡み合っているのが面白い。また、文章も固過ぎず、時代や他の妖怪伝説などを体系的にまとめて話してくれるので読みやすい。妖怪入門には最適の一冊。2016/05/07

マッキー

12
昔の妖怪についてのあれこれが読みやすい文体と絵の引用で書かれてある。文章や伝説から、当時の人間がどのように宗教や世の中をとらえていたのか考えることができるかも。百鬼夜行の「つくも神」が面白かった。2016/10/01

usarlock

12
古くから伝えられる日本の伝説を分かりやすく教えてくれる中高生向け日本妖怪文化への案内書。取り上げられているのは、酒呑童子、妖狐玉藻前、つくも神などの一度は聞いたことのある妖怪。これらの妖怪の伝説を色々な観点から全八章に渡って説明してある。まえがきで作者は「まだまだ書き足りない」と書いているが、こちらももっと読みたい(^-^) 軽く読めるので妖怪にちょっと興味があるという方に良いと思います。2014/06/14

かりあ

11
酒呑童子や玉藻前など中世日本で生まれた妖怪を分析解説する本書。学術文庫の割にはさらっと読めた。金槌がなんで「げんのう」という別名があるのかその由来があってなるほどー!と納得。何気ない言葉や単語も調べてみればこんな大昔から来てることに驚く。2016/07/31

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