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内容説明
第二次世界大戦中の最も優秀なドイツ軍人として、史上最強とも言われる戦車軍団をつくりあげたロンメル将軍の名前を挙げる人は多いだろう。その優れた指揮能力と巧みな戦術は、アフリカ戦線で対峙した英米軍を震え上がらせ、神出鬼没な戦いぶりから「砂漠の狐」と恐れられた。本書は、祖国ドイツのために多大な戦功を上げながらも、最期はヒトラー暗殺未遂事件に連座して自殺に追い込まれる悲劇の勇将の生涯を描いた人物評伝である。ロンメルの生い立ちから始まり、「ブルー・マックス」と呼ばれるドイツ最高の勲功章を獲得した第一次大戦での活躍、そして護衛部隊指揮官として徐々にヒトラーとの関係が親密になっていった戦間期など、今まで触れられることの少なかった第二次大戦前のロンメルについても詳しく紹介している。著者が長年にわたって収集した貴重な写真資料や解説コラムも多数収録した、ロンメル・ガイドブックの決定版! 文庫書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むらきち
2
テンポ良く読みやすかった。戦術や戦訓の説明は作者の経験談も入っていておもしろかったです。読みやすかった分、省いている所があるので入門としていいと思います。2011/05/25
P-man
1
WW2のドイツ軍人は、名前くらいは聞いたことあるレベルだったので入門として読了。トップの無能ぶりは日本の大本営にも負けていなくて、思わず同情する。ゲーリングって兵卒からも糞呼ばわりされてたのね。ティーガーの無双ぶりも面白かったです。2016/03/01
MIKETOM
1
人類史上最悪の組織とレッテルを張られているナチスドイツの元帥という地位にありながら、あの戦争で最も人気の高い将軍がこのロンメルではないだろうか。どうしようもなく無能なナチスの上層部のせいで常に足を引っ張られ手足を縛られ、そんな状況でも着実に勝利を重ねていくロンメル(まるで大阪冬夏の陣の真田幸村のように)。最後はヒトラー暗殺未遂事件の首謀者として処刑されていく(本人は寝耳に水だったらしいが)その悲劇性が人々の夢とロマンを駆り立てるのだろう。それにしても北アフリカ戦線がああいう状況だったとは…。ロンメル無念!2015/08/26
アキ
0
大事なときにいないのか、いないところを狙われているのか…。ロンメル自身は魅力的で興味深いが、この本が小説として面白いかどうかは別の話。2018/07/24