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内容説明
自動車が発明されて以来、スピードの記録は人々の想像力をかき立ててきた。1930年代は、ヒルクライム、サーキット、都市間ラリー、最速記録の挑戦など、あらゆる種類のレースが急速に増加していたが、開催のたびに惨事が伴う危険なものだった。それでも(だからこそ)人びとは熱狂し、その速さとエンジンの轟音を体感しようとサーキットに押し寄せた。
常に極限を強いられるレーサーたちは奇妙な友情を共有していた 。ある夜は共に笑って過ごし、翌朝には互いを打ち負かすために全力を尽くす。たとえ相手をコースからはじき出すことになろうとも……。ブレーキの故障、コース上の破片、相手ドライバーの動きのどれが原因であっても、死はいつでも仲間の誰かを連れ去っていった。それでも勝利への追求はとどまるところを知らず、毎週のように彼らはレース場に集う。やがてヨーロッパ情勢に暗雲が立ち込めると、かつては国籍・人種を超えて交流し合ったレーサーたちは、自国のプロパガンダに利用され、サーキットはスポーツの場ではなく、各国の威信をかけた戦場となっていく。そして彼らの友情は……。
本書は、当時のモータースポーツ界の内幕を再現したノンフィクション。自動車産業からの視点を通して、大戦へと突き進んでいったヨーロッパの様子が如実に伝わる。 全編に散りばめられたレースシーンは圧巻。掲載写真多数。年月を経たいまもなお私たちを勇気づけてくれる不屈の挑戦者たちがここにいる。
・モーター・プレス・ギルドのベストブック・オブ・ザ・イヤー
・ディーン・バチェラー賞の自動車ジャーナリズムの優秀賞受賞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
oldman獺祭魚翁
36
20世紀初頭、モータースポーツ黎明期 と言っても1930年代がメイン。ユダヤ系フランス人のルイ・ドレフュスと、ドイツのレーゲンマイスター ルドルフ・カラツイオラ そして10年に渡りモンテカルロ・ラリーで活躍し、一流のグランプリ・レースチームを所有し率いた最初にして唯一の女性ルーシー・シェル。三人をメインとして綴られて行く、スピードに命を懸けた人達。 ドライエ、ブガッティー、タルボのフレンチ・ブルー勢対メルセデス、アウトウニオンのシルバースター勢。国を挙げての応援をする、ナチス・ドイツ対フランスのメーカー2022/05/06
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