ジャンプコミックスDIGITAL ココロのプログラム 1

著者名：中村ひなた【著者】

集英社（2022/02発売）

• ISBN：9784088830223

内容説明

少年・九が出会ったのはロボットの少女・いちこ。噛み合うことのない歯車が、今 回り出す。　夏休み、母とふたりで暮らす宇佐美九のもとへ、人間にそっくりなロボットの少女のいちこがやってきた。「心」を学ぶ彼女に惹かれゆく九。そして九に想いを寄せる幼馴染の愛。少しずつ育ち、絡み合ってゆく気持ち…。ボーイ・ミーツ・ロボットガール、開演！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[JACK]

☆ 人間そっくりのロボットが「人間の心」を学ぶため、小学5年の少年、宇佐美九の家にホームステイに来る。九が求めるのは亡くなった父の様な強い存在だったが、家に来たのは少女型ロボットのいちこ。見た目は人間と変わらないが、その心は作られたもの。優しい声をかけてくれたり、ちょっとドジだったり、泣いたり、嫉妬したりもする。それでも彼女の心は作り物なのだろうか。ロボットを好きになるのはおかしいことなのか。読んでいてとても切ない。優しくてキレイな絵柄で複雑な人間の心を描く傑作。ここ数年の中でイチオシのオススメです。

2023/03/06

[alleine05]

要するに恋愛ものなんだけど、一人はロボットということと、小学生時代から一緒に成長していく姿を描いているのが特徴。心のプログラムが完成するのがちょうど主人公が高校を卒業するころぐらいとのことで、高校生編が一番のメインになるのだろうけど、それまでにどんな紆余曲折を経るのか、そして一番のメインとなる高校生編でどんなドラマが待っているのか楽しみ。

2022/03/20

[リク@ぼっち党員]

あー、やっぱり中村ひなたさんの作品好きだなぁ。絵柄と内容がマッチしていて引き込まれていく。ココロ。それは最も身近で、最も理解からは遠いモノ。AI技術が発展していく中でヒトの再現をしようという動きは多々見られるものの、実現には程遠い。なぜならココロは雑多なパラメーターと解読不能な乱数に満ちたものだから。ただでさえ制御できないココロが最も揺れ動く思春期。少年少女の中で生活したいちこの学習結果がどうなっていくのか、そして少年少女のココロにどんな影響を与えるのか。期待。

2022/02/04

[ℳℯ]

★★★☆☆ 小中学生の可愛い恋愛漫画。絵柄も相まって正直これが少年漫画というジャンルにいるのは永遠の謎なのだけど、好きな相手がロボットっていう設定はすごくよかった。まだ序盤なので、今後の展開に期待。今のところ負け確の幼馴染みが一番推せる。

2022/02/06

[kei-os]

AIやアンドロイドをメインヒロインに据えた作品は数あれど、具体的な時間の経過を通じて描かれるものは珍しい気がする。ポンコツなアンドロイド・いちこはもちろんのこと、小学生ながら大人びた性格の九ちゃんと、彼に恋心を抱く愛が三者三様の魅力的なキャラクターとして描かれており、この先どんな展開を見せてくれるのか期待が高まる。画力の高さも◎。

2023/04/13