平凡社新書<br> 消された水汚染 - 「永遠の化学物質」PFOS・PFOAの死角

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平凡社新書
消された水汚染 - 「永遠の化学物質」PFOS・PFOAの死角

  • 著者名:諸永裕司
  • 価格 ¥862(本体¥784)
  • 平凡社(2022/01発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582859942

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内容説明

「永遠の化学物質」有機フッ素化合物によって東京の地下水が汚染されていた。健康被害は、汚染源は。その真相に迫る執念の調査報道。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まると

26
有機フッ素化合物による地下水汚染をゼロから追跡した調査報道の記録。綿密な情報公開請求や取材から、多摩地域でついに高濃度汚染が明かされる…のだが、浮かび上がるのは、情報開示に対する東京都などの消極姿勢と隠蔽体質、縦割りによる無責任な事なかれ主義だった。水俣病などが問題になってから半世紀を経てもなお、国や自治体が国民の命を第一に考えていないことに愕然とする。化学物質による地下水汚染に限らず、行政でもみ消されてしまっている問題はもっとあるに違いない。それを明かすべき役割を担う報道機関の力の衰えもまた深刻なのだ。2023/08/17

kan

21
東京多摩地区の地下水汚染の報道は衝撃だった。モニタリングで選ばれた、高濃度PFASが検出された国分寺市の東恋ヶ窪浄水所の近く、まさに東恋ヶ窪に昔住んでいた。当時90年代、アパートの大家さんが「この辺りは井戸水で美味しい」と誇らし気に言っていた。やるせないのは、また日米地位協定の壁か、ということに加え縦割り行政による責任の不存在と隠蔽体質。取水停止で解決にはならない。情報が都合よく隠され、知らぬ間に民主主義の根幹が崩れていく。「力あるものの情報を疑え」は、東京都の英語スピーキングテストにもあてはまる。2023/06/04

クサバナリスト

12
日米地位協定や縦割り行政による責任回避で、明確なデータが開示されない。真相を知らずに健康被害が拡大しているかもしれない地域住民がないがしろになっている。2022/03/13

aeg55

3
あまりに身近な問題であるため、急ぎ買って読んだ。 地下水の汚染問題だけでなく、米軍基地の問題、日米地位協定の問題、国、東京都などの公務員組織のセクショナリズム、そして安倍政権下による公文書隠蔽体質など近現代の日本の社会問題が凝縮されている。 府中市の水道水は生まれたときから引用している。昔は井戸水を一部使っていると市は自慢していた。多摩川などの河川汚染が酷かった頃は逆に地下水の方がきれいだなどとも言われていたとおもう。自分自身も血液検査し実態を知りたいと思ってしまった。2023/05/11

okadaisuk8

1
真実を追究しようと現地の聞き込みから情報公開請求から行政取材まで地道に手を尽くす筆者の姿勢に頭が下がるとともに、無責任体質極まりない公務員の姿勢が憤りをこえて怖くなってくる。特に都政は予算や事業規模が相当大きい割にチェックが甘く、伏魔殿となっている気がする。2023/08/31

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