お葬式の言葉と風習 柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典

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お葬式の言葉と風習 柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典

  • 著者名:高橋繁行【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 創元社(2021/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784422230412

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内容説明

かつて日本では自宅で葬式をし、野辺送りで火葬場や埋葬地に向かい、火葬や土葬をするのが普通だった。本書は柳田國男『葬送習俗語彙』(昭和12年刊)に出てくる言葉の中から約180を選び、著者自身の聞き取り調査を盛り込みながら切り絵とともに解説。各地の葬送習俗に使われる言葉は隠語が多く、何を指すのか分からない。その言葉を解き明かしながら伝統的な葬送の風習を見つめ直す。著者自身による切り絵も不思議な魅力。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鱒子

73
図書館本 柳田國男 著の「葬送習俗語彙」を現代向きに分かりやすく読み解き、著者の見解や取材も書き加えたもの。今の葬儀では見ないものばかりで興味深く、また著者の手による切り絵のおかげで理解しやすい。しかし、この絵が怖くて怖くて……なんかもう迫力満点です。2021/02/15

がらくたどん

62
先月は都内葬儀社を舞台にした面白いお仕事小説を続けて読んだので今月は頭から「あれやこれやのお葬式」を。現代葬儀を見るなら前近代の葬送習俗も見なくては。白黒切絵がお葬式っぽくて少々怖い民間葬送用語集。お葬式の隠語・死亡直後の作法・湯かんから通夜・野辺送り・土葬と火葬からその後まで。葬儀場のお葬式って割と似てるじゃないですか?土着の習俗によるお弔いの多彩さと言ったら。臨終間際に屋根に登って名を叫ぶとか出棺の後に笊を転がすとか埋葬から帰宅したら玄関で架空餅つきをするとか。土地土地の生み出した精一杯の弔意と思う。2022/10/04

たま

55
柳田国男の『葬送習俗語彙』の語彙に著者の切り絵が添えられている。馴染みにくい語彙に絵解きが付いて分かりやすく、しかも切り絵独特の風情が実にいい。大正生まれの両親から戦前の風俗はたくさん聞かされたが、2人とも都会育ちだったので、ここに描かれているような習わしは知らないことが多い。見聞きしたことがあるのは枕飯と湯灌くらい。昔はお葬式が大変だったんだなあと感心する。地方都市では今でも手伝いが期待され、ああすべきこうすべきと口さがない隣人がいるとも聞く。都会の葬儀が簡素化の一途であるのも宜なるかなと思う。2022/10/13

たまきら

33
義父の葬儀は知らないことばかり。夫も私も無宗教の環境で育ったため、逆に日本の昔からの風習が知りたくてたまらないタイプ。とはいえ、この本はまさに知らないことばかり。隠されている意味を導き出すことばにおお!とびっくりしたりちょっとぞっとしたり。イラストもその雰囲気をさらに強調しています。ちょっと怖かった。2020/11/18

あじ

32
日本の土葬、野辺送りに関する語彙がなんとも──【サンマイ太郎】【めでたい木綿】【ネコ三昧】──そこに付随した風習に興味も尽きなかった。死者への多大な哀悼なのか畏怖なのか、各地で手厚い葬送が繰り広げられていた。子供ならば“死”そのものよりも、この一連の弔いを恐れるかもしれない。食人伝承にまつわる風習については文献を探してみようと思う。◆柳田國男氏の「葬送習俗語彙」から弔いの語句をピックアップし、著者の手による切り絵を添えた絵解き事典。切り絵が理解の一助になりました。2020/11/14

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