ライトノベルの新潮流(その進化と変容の道筋を読み解く!)

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ライトノベルの新潮流(その進化と変容の道筋を読み解く!)

  • 著者名:石井ぜんじ/太田祥暉/松浦恵介/standards/仙人掌
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • standards(2021/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784866365367

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内容説明

ライトノベルの黎明期から、2021年までを<BR>詳細に解説した一冊です。



「ライトノベルとは何か」から始まり、時代の変化に対応し、<BR>柔軟にその形を変えて多様化、複雑化していった<BR>過程を整理していきます。

まずは1990年の「ライトノベル」という名称の発生と、<BR>そこに至るまでの青少年向け娯楽小説の流れを追っていきます。

そして、出版社やレーベルがライトノベルを巡って大きく動き出していく中、<BR>一般文芸との越境、増え続けるメディアミックス、ネット発作品の書籍化ブーム、<BR>小説投稿サイトの登場……など、時代の変化と切り離せないさまざまな事象が<BR>ライトノベルのあり方を少しずつ変えていきます。

作品紹介や用語の解説も含め、これらを紐解いていくと<BR>「ライトノベル」の新たな姿が見えてくるでしょう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

33
ライトノベルの黎明期から2021年までを俯瞰し、ライトノベルがどのように生まれ、またライトノベル界がどのように変容していったかを、できる限り事象に忠実に追った一冊。第一章が黎明期からゼロ年代までの各レーベルの代表作品とその動向を追いつつ、第二章で2010年代、第三章でウェブ小説と新文芸、第四章でメディアミックス、第五章で近似ジャンルという構成で、分量としては第一章にややウェイトが置かれて、二章・三章あたりはややあっさりした感はありましたが、全体をざっと俯瞰して見るにはなかなかよくできた一冊だと感じました。2022/02/13

わたー

26
★★★★★刊行から1年半ほど寝かせてしまったものの、ラノベ業界の黎明期から昨今の流行までを総ざらいできるいい1冊だったと思う。特にヤングアダルトやジュブナイルポルノといった、ラノベという言葉がまだ生まれていなかった時代の話は馴染みが全くなかったために興味深く読ませてもらった。近接ジャンルにまで言及している本は読んだことがなかったので、その点でも満足度高め。また、各年代で流行ったタイトルを紹介もしているので、オールタイムベストとしても使える点もよかった。2023/09/11

みつ

17
なかなか頭に入らない本。冒頭カラーの6ページで(この本における)ライトノベルの定義と5つの時代区分で潮流を概観し、いよいよ本論へ、というところで、渋滞気味。自分の勝手な定義では、ライトノベルは「途中に人物イラストが挿入されることにより、人物の風貌や性格づけが明瞭になり、その前提で進行する物語」ということなので、(著作権の関係からと想像できるが)本の装丁が小さく示されるだけだと、その魅力が伝わらない。多くの作品が取り上げられているだけに、詳細な索引も欲しいところ。自分の乏しい読書経験では強い印象を残した➡️2022/06/04

のれん

15
80年代のSF小説から2021年までのラノベの歴史を大まかに語っていく。主流であった角川の変遷、転換期となった作品、レーベル、媒体などをまとめていて分かりやすい。 90年代の黎明期、メディアミックスで小説の枠からはみ出た00年代、WEB媒体で出版社なしで直接ファンを獲得するWEB小説爆譚の10年代など各時代で大きな流れがあったことが分かる。 ただこうしてみるとやはり黎明期特有のごちゃ混ぜの開拓は衰退し、一ジャンルに傾倒している。この傾向は特に文庫でよく見られ20年代は文庫衰退という時代なのかもしれない。2021/12/31

うさみP

14
ファーストガンダムでラノベと出会い、ハルヒに衝撃を受けた高校時代。ラノベから自然と一般文芸へとシフト人(私)にこそ、手触りを思い出しながら読んで欲しい。SFもミステリもホラーも恋愛もシリアスからギャグまで、何でも手軽に読めてしまう「ライトノベル」という魑魅魍魎な出版ジャンルを、児童書やポルノまで広い射程で俯瞰した丁寧な良書。ごった煮熱量の『あの頃はよかった』は老害の言葉だけど、文庫レーベルはラブコメ一強で他は目が育たない閉塞感に寂しさを感じる。2022/03/24

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