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内容説明
『少年の日の思い出』『車輪の下』など青春を描いた作家として知られる文豪ヘッセが、生死病苦をテーマにエッセイ、詩を綴る最晩年の作品集。老いにたどりついた者だけが知ることのできる、秘かな悦びと人生の煌めきがここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おにく
32
ヘルマン·ヘッセはドイツに生まれスイスに帰化した小説家。ノーベル文学賞を受賞し、日本では国語の教科書で多く採用されている“少年の日の思い出”が有名です。本書では詩作やエッセイ、趣味である庭仕事の写真から、彼の晩年の姿が紹介されてます。彼の言葉に重みを感じるのは、戦時中、戦争に懐疑的であった為、多くの人が彼を非難し、同業の友人は「繊細な彼が非難を耐え、この歳まで生き永らえているのは驚きだ。」と語るほど過酷であった事が伺えます。(続く↓)2025/07/10
コニコ@共楽
26
ヘッセのむずかしい顔が表紙になっている。いわゆる若さを感じさせる表情はそこにはない。でも、彼の言葉には、みずみずしい力があり、成熟を感じさせる。はじめて読んだヘッセの詩にも、老いや死をテーマにしたものが多いのに、悲観的な感じを受けなかったのは、すべて自然にとけ込む言葉のせいだろうか。好きなエッセイは「ニーナとの再会」、好きな詩は「老人と両手」。目に見えるものの中に目に見えないすべてを見る彼の洞察に驚かされる。2021/04/30
月音
13
キリスト教の復活祭を目前に控え、春の目覚めのしらべを味わいつつ散策する。ふと兆す死の予感。かたちを変えての再生への望み、そこに至るまでの喜びと不安の歳月を。ヘッセ、42歳の春の一日。死を意識するには早すぎるよと思うのだが、感じやすい性質の上に戦争を知る世代は、「今日はわたしに、明日はあなたに(死が訪れる)」(墓地の入り口に記される言葉)が身に沁みついているのだろう。本書は85歳での死の前年までに執筆された生老病死がテーマのエッセイ、詩、断章、寓話を収める。⇒続2026/01/27
ゆきえ
13
73歳の方と深くつきあっている今、この本はいろいろ考えさせられた。はー。成熟したいな。私もどんどん年を取っているのだ。2017/02/17
ゆきえ
13
感動した。じっくり読んで、かみしめて、味わって。「おまえの遊びを遊べ さからうな/しずかになすがままにまかせよ/おまえを吹きちぎる風のままに/吹き飛ばされて家に帰るがよい」”枯葉”より これは忘れたくない。最近はヘッセを読んでいるときがいちばん幸せ。2013/11/14




