「旧説vs.新説」幕末維新43人

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「旧説vs.新説」幕末維新43人

  • ISBN:9784295202424

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内容説明

※本書はリフロー型の電子書籍です。

【龍馬も西郷も松陰も、実は主役ではない。】

最近の研究で大幅に書き換えられつつある新しい幕末人物伝。

歴史現場では新史料の発見から教科書に書かれた常識が疑われ、これを覆す新説が続々と披露されている。
一例を挙げるなら、薩長同盟の締結。
坂本龍馬が薩摩の西郷隆盛と長州の木戸孝允を仲介した倒幕への契機となる重要な出来事で、龍馬の功績のひとつだが、龍馬がこの仲介に深くかかわっていなかったなど、語り尽くされたと思われがちな龍馬ですら続々と真説が登場している。

本書は、そのような新たな龍馬像をはじめ、渋沢栄一や土方歳三をはじめとする、幕末維新の激動期に活躍した43人を多様な勢力から幅広く厳選し、これまで語られてきた姿とは異なる正体をあぶりだすものである。
43人の旧説と新説を比較することで、思いもしなかった新たな英雄像が見えてくるのは、とても興味深い。

〈本書の内容〉
■第一章「旧説vs.新説」徳川幕府方の人物評
徳川慶喜 天璋院篤姫 井伊直弼 岩瀬忠震 勝海舟 小栗上野介 大鳥圭介 榎本武揚 渋沢栄一 徳川斉昭 松平春嶽 松平容保 河井継之助 西郷頼母 佐久間象山 清河八郎 近藤勇 土方歳三

■第二章「旧説vs.新説」維新政府方の人物評
鍋嶋閑叟 島津久光 山内容堂 西郷隆盛 大久保利通 小松帯刀 五代友厚 桐野利秋 大村益次郎 吉田松陰 桂小五郎 井上馨 高杉晋作 久坂玄瑞 伊藤博文 武市半平太 岩崎弥太郎 坂本龍馬 板垣退助 吉村虎太郎 中岡慎太郎 江藤新平 大隈重信 岩倉具視 三条実美

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ただいま蔵書整理中の18歳女子大生そっくりおじさん・寺

63
気鋭の幕末研究者達が所属する幕末史実会のメンバーであり、元『歴史読本』編集者である安田清人が人物1人につき4ページで旧説新説を紹介してくれる。幕末好きには気楽に読めて研究の最前線に触れられる好著。寝る前やお正月休みの読書にピッタリではなかろうか。坂本龍馬への評価は、前書きで監修者の町田明広がフォローしている。土方歳三や中岡慎太郎への評価が良いが、もっと低くて良いと思うのだが。誤解されがちな清河八郎、島津久光、山内容堂、大鳥圭介、井上馨の評価が良くて嬉しい。勝海舟や松平容保への評価は妥当だと思う。お薦め。2021/12/06

サケ太

13
軽めな幕末の人物たちのイメージと現在の説の紹介。一人4ページ程度。軽い生涯の紹介(していないばあいもある)。知っているものももちろんあったが、幕末、明治に活躍した人物たちを追えるので楽しかった。2021/12/23

7
タイトルに偽りあり? 「旧説vs.新説」と謳っていますが、どちらかといえばフィクション経由で世間一般に広まった俗説のイメージを玄人筋の間では前々からよく知られた実説でやっつける「俗説vs.実説」なのであります。雑誌連載のコラムの書籍化なので、各テーマ4ページ以内でさくさく読めるのはよろしいものの、全体に内容は薄くて軽めで、いちいち出典は挙げられていないのでどこまで信用してよいものかはいささか不安。また、ある箇所では否定されたはずの俗説が別の箇所では実説の扱いだったりして、何だかイージーなのです。星3つ。2022/06/19

竜玄葉潤

3
他の人も書いているが、旧説というよりも俗説。新設も最近のテレビを見ていると、それほど新説でも無い。でも、読んでいると楽しい。2023/06/29

やま

1
人物1人につき4ページで旧来像と新説を紹介。個々の記事の情報が限られるのは構成上やむを得ないが、新しい学説に手軽に触れられるのは大きな魅力。2022/01/29

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