超入門MMT

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超入門MMT

  • ISBN:9784295202400

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内容説明

※本書はリフロー型の電子書籍です。

【これでわかった! 世界の常識「MMT(現代貨幣理論)」の真実】

「日本の借金は1,200兆円もある」
「国民一人当たり1千万も背負っている」
私たち日本人は、そんな説明を何十年も受けてきました。
「だから消費税の増税も仕方ないか」
そんなふうに考える人も多かったと思います。

ところがMMT現代貨幣理論が知れ渡ると、
「日本が破綻するなんてことはあり得ない!」という声が、
あちらこちらから聞こえるようになりました。

さて、いったいどちらが正しいのか?

「MMTを理解するには、まずはオカネをの仕組みを理解してほしい」
著者の藤井先生は、そう言います。

古くは物々交換から始まり、その信用の記録としてお金が生み出された。
たしかにそうだったかもしれません。しかし、その考え方は古いのです。

MMTは現代の貨幣理論です。
現代のオカネの仕組み──それを端的に言えば、
「国家によって作り出された納税システムを機能させるツール」
本書の<第二章 そもそもオカネ(貨幣)ってなに?>です。
このポイントに気がつくと、あらゆることがスムーズに理解できるはずです。

元内閣官房参与で、アベノミクスの問題点を知り尽くした著者が解説する、実践的MMT理論。
そこから見える本当の日本の抱える問題──緊縮財政、消費増税、長期デフレについて解説し、
日本がどういった道を進むべきなのかを提案します。

〈本書の主な内容〉
第一章 どうしてMMTは話題になるの?
第二章 そもそもオカネ(貨幣)ってなに?
第三章 なぜMMTはトンデモ理論と言われたの?
第四章 MMTは本当に日本を良くするの?
第五章 MMTってどう使えばいいの?

〈著者プロフィール〉
藤井 聡(ふじい・さとし)
1968年、奈良県生まれ。京都大学大学院工学科教授。
京都大学工学部卒、同大学大学院修了後、同大学助教授、イエテボリ大学心理学科研究員、東京工業大学助教授、教授を経て、2009年より現職。2011年より京都大学レジリエンス実践ユニット長。12年から18年まで、安倍内閣・内閣官房参与(防災減災担当)、18年よりカールスタッド大学客員教授、『表現者クライテリオン』編集長。主な著書に『ゼロコロナという病』(共著・サンケイセレクト)、『こうすれば絶対よくなる!日本経済』(共著・アスコム)などがある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

belalugosi6997

9
精通している方は復習のつもりで、更に知識を深めたい同志には良質な内容に仕上がってます。ご存知、財政赤字は額ではなく、上限・下限の率の範囲の枠内で。特筆すべきはデフレ放置はなぜいけないのか?(屈辱的外交、格差拡大、国防・防災脆弱、供給力低下、地域衰退、科学技術衰退)。脱却のための秘策(消費減税、移民・構造・貿易の適正、公定賃金上昇、長期的投資拡大)。投資は介護・医療・保育、食料自給率、資源エネルギー確保、物流・防災インフラ整備、地方活性化、防衛・科学技術強化。消費税率はインフレ率で決めるの名案だ。ベスト著書2022/02/19

p31xxx

7
財務省が債務不履行は無いと言うから債務不履行は無い、という記載は疑問。””で囲うつもりで読み進めた。プライマリー・バランスの規律の凍結は、現状でも部分的には仕方なく特例の国債を財源にする状況から、積極的に、償却しきれるかを悩まずに財源にする状況に移ることと言えるだろうか。洒落にならないほど債権を刷って、今後はインフレ傾向だ、今はインフレ傾向だ、インフレだから物を買え、とエコノミストが方々で喧伝し続ければ、実体経済は慌てて反応するだろうか? この数十年萎縮した購買行動の傾向を動かすテコになるだろうか?2022/03/05

黒頭巾ちゃん

5
▼自国通貨を発行する国はデフォルトしないと財務省が公言している▼誰かの赤字は誰かの黒字。政府の赤字は国民の黒字。政府が黒字だと国民から金を巻き上げて赤字となる▼完全雇用のために政府が最低賃金で雇用を創出する。失業者が減り雇用創出で税収も増えるし収入も創出▼国債を滑降し続けるとインフレが起きるが、目指すインフレ率で発行を辞めて景気を冷やす▼累進課税で収入フエルト税収増える▼消費税は悪。収入の多寡によらず国民より吸い上げるから▼金融政策より財政政策のほうが効果が高い2025/04/29

OjohmbonX

5
MMT(現代貨幣理論)がどういう理論なのか肝心の説明がされない。様々な主張が「MMTによると」と説明されるが、マネタリーベース拡大は貨幣数量説・リフレ派の、財政拡大は財政原則(量出制入)の旧来の主張の域を出ない。財政均衡を無視できるとするMMTは、従来理論とどの仮定に差異があるのかや、理論の限界点を示さず不誠実だ。「俺の考える最強の政策パッケージ」を披歴する本でしかない(そうであれば理解できる主張は多々ある)。さすがに大元のMMTが理論の態を為していないとは考え難いので、選んだ本が間違っていたのだと思う。2023/02/15

どらぽん

4
MMTという言葉は知っていたが中身は知らなかった。頭がいい人が使ってる単語というイメージだった。そして、この本でMMTのことを知る。考え方がすごい。昔池上彰のお金の本で金本位制度について知ってたので、お金の価値のその延長だと思っていた。MMTはそうではなく、お金は政府の借金から生まれると説明している。この本はMMTの入門以外に著者の政治批判や政策の提案まで含まれている。政治に疎いのでそういう話ですら、現状の日本の立ち位置の参考になった。2025/03/16

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