内容説明
売られた喧嘩は買い,連帯は国境や世代を超えて呼びかける――.社会学者・上野千鶴子の発言はさまざまな波紋を呼んできたが,背景にあるのは,自身の率直な思いと,女が女であるがままの解放をめざすフェミニズム思想.1970年代以降,40年の時を刻んだフェミニズムの歩みと共にあった迫力の発言を大集成!岩波現代文庫オリジナル版.
目次
まえがき┴凡例┴序 フェミニズムの40年┴フェミニズム┴おんなの運動論┴1 燃えるマグマに形を 80年代┴性差別をめぐる不毛な応酬┴フェミニズム・いろいろ┴産む・産まないは女の権利┴全米女性学会議に参加して┴こんな女たちとなら21世紀も悪くない┴「パイの中身」を作り変える時┴首相の「未婚の母」のすすめとフェミニストのディレンマ┴いま女のおしゃべりが最高におもしろい┴差別撤廃条約で主婦は失業する?┴石器時代と現代のあいだ┴燃えるマグマにいま形を!┴働く母が失ってきたもの┴女性よ〝おしん〟はもうやめよう┴平女のアグネス┴神話こわしのあとで┴オチコボレ男とオチアガリ女のあぶない関係┴女による女叩きが始まった┴2 ジェンダー平等への地殻変動 90年代┴女と男の歴史的時差┴リブ・ルネッサンス┴「中絶」という女の権利が世界的に脅かされている┴企業社会というゲームのルール┴今もつづく「軍隊と性犯罪」┴「進歩と開発」という名の暴力┴北京女性会議リポート┴キャンパス性差別事情┴キャンパス・セクシュアル・ハラスメント┴コトバを変えれば世界が変わる┴団塊ジュニアの娘たちへ┴逆風のなかで┴男女共同参画法の意義┴農村の男女共同参画┴深刻化する女性の就職┴ジェンダー平等のゴールって?┴3 バックラッシュに抗して 2000年代┴ネオリベの下で広がる女女格差┴フェミニズムは収穫期┴元気な韓国フェミニズム┴ジェンダーフリーをめぐって┴「渦中の人」から┴役人のいる場所┴バックラッシュに抗して┴「ジェンダー」への介入┴バックラッシュ派の攻撃の本丸は「ジェンダー」だ┴つくばみらい市講演中止とジェンダー攻撃┴堺市立図書館、BL本排除騒動の 末┴「暴力」問われる自治体┴ジェンダー論当たり年に┴闘って得たものは闘って守り抜く┴原点に戻る┴4 女性学をつくる、女性学を手渡す┴連絡会ニュース発刊のころ┴初心にかえろうよ┴『女性学年報』創刊号編集長だったころ┴編集委員というお仕事 『女性学年報』の危機をめぐって┴自分がラクになりたい┴女性学は趣味だ┴女性学って何?┴女の組織論┴行商セット┴「彼女の物語」 渡辺和子さんを通してみるフェミニズム┴三〇歳のプレゼント┴自著解題┴初出一覧
感想・レビュー
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yumiha
壱萬参仟縁
秋 眉雄
kenitirokikuti
Francis