講談社学術文庫<br> 万国お菓子物語 世界をめぐる101話

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講談社学術文庫
万国お菓子物語 世界をめぐる101話

  • 著者名:吉田菊次郎【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2021/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065265710

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内容説明

たかがお菓子というなかれ。甘さのかげに歴史あり。愛とロマン、政治に宗教、文化の結晶としての世界のスイーツ101の誕生秘話!

すっかり日本でもおなじみとなったマカロン。原形は数あるお菓子の中でも大変古典的な部類に数えられます。
宗教の時代ともいわれる中世ヨーロッパ、その流れを引いた近世で政略結婚を含めた各国の交流が進んだ背景のもと、マカロンの旅も始まりました。まずイタリアのフィレンツェの名家メディチ家のカトリーヌ姫が嫁ぐ時に帯同した製菓職人の手によってフランスにもたらされました。それを機にフランス各地で作られるようになり、それぞれの地で銘菓として評価されていきます。17世紀~18世紀には各地の修道院でつくられるマカロンが有名となり、それを求めて時の皇太子ご夫妻が修道院を訪れたこともありました。――政略結婚によって他国へ伝わったマカロン、参拝記念として配られたレープクーヘン、名称をめぐって裁判にまで発展したザッハートルテ、また大航海時代、ポルトガルによってはるばる日本までやってきたカステーラ……。南蛮菓子からヨーロッパ・アメリカへ渡り、またアジアへ戻るお菓子にまつわる物語。ヨーロッパとアジアをつなぐトルコのロクムやちょっと切ない誕生経緯のハワイアン・バター餅など新たに9話を追加しました。製菓業界の第一人者がお届けする世界をめぐるお菓子101話。
(原本・吉田菊次郎『万国お菓子物語』、晶文社、1998年。文庫化にあたって新たに9話追加しました。)


本書で取り上げるお菓子
南蛮菓子
カステーラ
ボーロ
コンペイトウ
ビスカウト

世界のお菓子
マカロン
チョコレート
シュトレン
ザッハートルテ
ポルボロン
プディング
スペキュラース
悪魔のお菓子と天使のお菓子
月餅

日本のお菓子
ショートケーキ
饅頭
お汁粉
どら焼き
外郎
ちんすうこう

ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よこたん

50
“どこの地にもこれはという郷土のお菓子がある。どう好みが変化しようと厳然としてあり続ける。そこがうれしい。” 時代とともにうつろうものと、変わらないもの。洗練されていくものだけが素晴らしいのではない。無骨なままに、そのまま受け継がれる味もまた、素晴らしい。美味しいなと思うものは、誰かに勧めたくなるのが不思議。その気持ちが、世界中に伝わってその土地に応じた形に変化して現在に至る。南蛮菓子よありがとう。クルミのヌガーを分厚いビスケット生地で包んで焼き上げた、スイスのエンガディナー・ヌッストルテを食べてみたい。2022/03/06

うなぎ

16
読むスイーツと書かれた帯に惹かれて購入。各国のお菓子の蘊蓄がひたすら紹介されてて思ったより目新しさはなかったけど、序盤の江戸時代の頃に伝わったのに正体不明で変な名前だけ文献に残ってる南蛮由来のお菓子たちの章が興味深かった。「おべりやす」とか想像もつかない…(・・?)2022/01/24

クナコ

12
初読。バレンタインに寄せて。以前からずっと気になっていた各国のお菓子についての本。冒頭日本における南蛮菓子(後世に伝わらず朧氏となってしまったものも含む)の紹介から始まったので、手に取る本を誤解していたかとも思ったが、読み進めればタイトルに違わぬ面白い本だった。文庫化までに何度かの加筆修正があるとはいえ元本が98年とあって、今ほど海外の菓子類が知られていない時代によくここまで調べたものだと感心した。著者はもう高齢だとは思うが、さらに研究あるいは後継に希望をつなぎ、本書を厚くしていってもらいたい。2024/02/09

ねこさん

12
お菓子が好きなので気になって読んでみた。総勢101種類のエピソードが紹介されていて、知らないお菓子も沢山あり、国ごとに項目が分かれていたので読みやすかった。2023/01/03

アカツキ

10
古今東西の菓子101種の出処やエピソードを書いた本。1998年出版されたものに加筆訂正、話を追加したもの。世から姿を消したお菓子にロマンを感じた。好きだったのに消えてしまった商品を思い出す。正妻が夫であるルイ15世の気を引こうとして失敗した末にできたというブシェ・ア・ラ・レーヌの誕生秘話が哀しい。これは相手が悪い、ポンパドゥール夫人には並大抵では勝てないよ…。読んでいると甘いものを口にしたくなった。お菓子とともにどうぞ。2025/02/09

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