講談社文庫<br> 警告(上)

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講談社文庫
警告(上)

  • ISBN:9784065249871

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内容説明

『ザ・ポエット』『スケアクロウ』で凶悪な連続殺人犯に対峙した新聞記者のジャック・マカヴォイ。それぞれの事件を著書にした彼はLAタイムズを辞め、消費者問題を扱うニュース・サイトの記者になっていた。
ある日、一度だけ面識のある女性が殺され、マカヴォイに殺人容疑がかけられる。自分が犯人ではないことを知っている彼は、被害者がデジタル・ストーキングされていたとの情報から、独自に事件を調べ始める。
マカヴォイはかつての恋人であり、現在は探偵・調査事務所を運営している元FBI捜査官のレイチェル・ウォリングに協力を依頼するが――。

「コナリーの不屈のジャーナリスト探偵ジャック・マカヴォイを主人公とするあらたな刺激的な作品、本書は、何年も気づかれずに狩りをつづけてきた残忍な連続殺人犯を暴きだす。世界的な犯罪小説作家のひとりが最高の形で描いた作品であり、スピード感があり、息をのむほどサスペンスに満ちあふれている」
――ウォーターストーンズ書店

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

126
久々にジャーナリストのジャック・マカヴォイが主人公となり、今回対峙するのはDNA産業の暗部とそのデータを悪用して連続殺人を行う百舌と呼ばれる殺人鬼。この殺し屋のネーミングから逢坂剛氏の百舌シリーズを想起させることから、コナリーは日本のミステリを読んでいるのではないか、いやもしくはコナリーのブレイン集団の誰かが日本のミステリを読んでいる、もしくは映像作品を観ているのかもしれない。その真偽は解らないがもし日本のミステリがこの現代アメリカミステリの雄に影響を与えているのだとしたらこれほど嬉しいことはないだろう。2023/04/20

パトラッシュ

117
ネットの浸透著しいアメリカ新聞業界は、紙の新聞を取りやめる企業もあるという。元犯罪記者マカヴォイが消費者情報サイトに転職している設定は日本のジャーナリズムの未来を予感させるが、一度寝た女が殺された事件の容疑をかけられたことが記者魂に火をつける。デジタルストーキングと遺伝子検査情報の漏洩というネット時代だからこそ生まれた犯罪と絡め、事件が予想外の方向へ展開していく構成はさすがコナリーか。逢坂剛作品でも殺し屋の名になっている犯人「百舌」の不気味な動きも併せ、現代アメリカ人の心の闇が浮かび上がっていく。(続く)2022/01/26

のぶ

92
まだ上巻を読む限りだが、今回の主人公は元ロサンジェルス・タイムズの記者で、消費者問題を扱うニュース・サイト記者のジャック・マカヴォイ。ハリー・ボッシュもミッキー・ハラ―も出てこないので、ちょっと違う雰囲気を感じたが、ジャック・マカヴォイ主演は三作目らしい。物語はマカヴォイがロス市警の刑事の訪問を受け、殺人事件についての聴取をされることに始まる。被害者の女性は一年前、マカヴォイが一夜を共にした相手だった。死因は環椎後頭関節脱臼。他にも同じ殺され方をした女性が・・・。この先どうなるのか?感想は下巻で。2022/01/06

ひで📚🏈

56
最初はGT23社の設定に無理があるなぁと思いながら読み進みましたが・・・面白い!あっという間に上巻読了。最近のコナリー作品はボッシュ&バラードが続きモヤモヤしてましたが・・・やはり面白いです、コナリー先生!『ザ・ポエット』『スケアクロウ』も合わせて読んでいただきたい!という事で下巻へ2021/12/22

mayumi

41
ジャック・マカヴォイ第三弾。ある殺人事件の容疑者とされたマカヴォイが事件を調べるというストーリー。私が嫌いなマカヴォイですが、やっぱり今作でもネタを掴むためには嘘をつき、真実を隠すようなところは相変わらずで、ますます嫌いになった(笑)。話の展開も、ネットで情報源を見つける→連絡するor会いに行く→嫌がられるの繰り返しでやや退屈。下巻はもうちょっと面白くなってほしい。2021/12/26

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