文春文庫<br> 躯 KARADA

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文春文庫
躯 KARADA

  • 著者名:乃南アサ【著】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 文藝春秋(2021/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167918033

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内容説明

あなたの体が静かな復讐を始める!
女性の膝に異常に興奮する男、怪しい育毛剤に手を出す青年、アヒルのようなお尻の女子高校生。
体に執着する恐怖を描く新感覚ホラー。

解説・朝宮運河

※この電子書籍は2002年8月に文藝春秋より刊行された文庫本の新装版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もぐたん

89
体の一部にフォーカスしたホラーサスペンス5篇。ほんの些細なきっかけで始まる執着が、ゾッとするオチに繋がる。それは誰しも嵌まる可能性のある落とし穴が、ポッカリと口を開けて舌舐めずりをしているよう。読みながら、ダメだダメだと主人公を引き戻したくなるが、怖いもの見たさも手伝って、するすると読んでしまう。ただ怖いだけでなく、切なさも残る最終話が特に印象的。★★★☆☆2022/09/21

やいっち

82
二日、サッカーワールドカップのスペイン戦の劇的勝利の熱冷め遣らない日に読了。乃南アサ作品は初めて。書店で表紙画像に惹かれて手が出たかも。小生は女性作家の小説やエッセイを読むのが大好き。発想法の根っこや生理感覚を嗅ぎ取りたいのかもしれん。2022/12/02

そら

70
臍、血流、つむじ、尻、顎、人体のパーツに捕らわれ、日常を崩してしまった人々の五篇の短編集。20年前に書かれたミステリーとのことだが、身体への興味や欲望は今も昔も変わらない。自分をポジティブにするための努力は良いが、度を過ぎると闇が待っている。身体への異様なこだわりは幸福や自由への渇望なのだろう。2022/07/17

NADIA

45
自分の体にコンプレックスを全く感じない人はいないだろう。特に男性は『つむじ』に共感を覚える方が多いのでは?と。高校生の娘が「かっこいい臍にするために美容整形手術を受けたい」と始まり、いつの間にか母親である語り手が美容整形にはまり込んでいく『臍』。繰り返す美容整形で若返る容姿を夫に気づかれないことを娘と一緒にもどかしがりながら迎える皮肉なラストがとても印象深い。2023/08/01

カブ

44
身体のパーツ(臍、つむじ、尻など)への異常な執着を描く怖いお話の短編集。気になってしまうと、異常に気になり過ぎて意識が離せなくなり、果ては犯罪にまで…。人って怖い。2022/02/12

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