内容説明
葛城無門は、師・松本太山の仇である柳龍光を追い、伝説の場所、“ゆうえんち”に入園した。柳を狙う無門だが、格闘猛者が集うこの場所では、次々と難敵が現れて…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
18
最高だ……。因縁しかない神奈村狂太との決着。おいおいここでやってしまうのかと言いたくなる、愚地独歩と龍金剛と名対決。そして、始まる死闘。今回も脇道にそれまくりだが、それが良い。空手と相撲、その闘いの凄まじさに感激。やはり巧い。2021/11/10
活字スキー
14
【ああ──眼が熱い。頬が濡れている。どうして泣いているのかな。なんだか、いい気持ちだ。手が、動く。足が、動く】神奈村狂太との死闘は続く。御式内の山嵐からなんとか生還した無門だが、変幻自在の猛攻は止まらない。技術、経験、身体能力、精神力、その全てを振り絞る中でヘンタイどもは唯一無二の境地へと登りつめてゆく。死闘を制し過去を語り終え、いよいよ宿敵、柳との対決へ向かおうとする無門の前に表れた龍金剛の相手を買って出たのは……我らがヒーロー独歩ちゃん!2022/06/06
hnzwd
13
愚地克巳の兄である葛城無門が柳龍光を捕らえる、というメインストーリー?を夢枕獏が書いたシリーズ。第四巻。今回はなんといっても愚地独歩が主役。力士とバチバチにやりあってます。次で最終巻。どうまとまるのか楽しみ。2022/05/28
ぶんぶん
10
【図書館】増々、ヒートアップする第4巻。 龍金剛と愚地独歩の対決が凄い、相撲が格闘技で一番という理由が判る。 あれこれあって、遂に柳龍光が見山! 果たして、後一巻で終わるのか、連載を読んでいる人は終わるというが・・・あとがきで、獏さん大病を患ったとあるが、大丈夫でしょうか。 思えば「キマイラ・吼」からの付き合いだ、共に同い年、身体を労わってもっと良い小説を書いて下さい。 2021/12/01
うさみP
7
俺たちにとっちゃ、初めにことばがあったんじゃねぇ。初めに拳を振ったんだよ。みんな大好き独歩ちゃんが全てをかっさらったよぉ。あっ、地下闘技場まえの話だったですね。賢狼vs大蛸、猛虎vs巨龍、そして蝮との決戦。脇道と言われようが、ここは『ゆうえんち』、限りある開園時間を楽しまなくちゃ。見開きいっぱいの挿絵も満足。2021/11/15