内容説明
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書物を携えて歴史の舞台に立つと、主人公たちの喜びや怒り、嘆きの声が、謎を秘めた史跡から聞こえてくる。読売新聞の長期連載「史書を訪ねて」から、歴史紀行の楽しみを満喫させる54篇を収録。オールカラー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
104
歴史本は好きでよく読むが、そこで語られる事件を記した史料まで目を通すことはまずない。史跡に立っても思い浮かぶのは、そこを舞台が舞台の小説や映画などから得た知識や情景ばかり。このため歴史的研究の元となった史書と現場写真を組み合わせ、同時代の人がどんな思いで事件を書き綴っていたのかを追体験させてくれるのは「ありそうでなかった」企画だ。魏志倭人伝や平家物語、信長公記など有名な本だけでなく、特に後半では初耳の史書まで抜かりなく集め、断片的に知っていた話もまとめている。なかなか現地には行けない一般人には貴重な一冊。2023/02/04
まーくん
93
読売新聞の連載『史書を訪ねて』(2018-20)を書籍として刊行。史書の記述を手懸りに、文化部歴史担当の記者がその地を訪ねる。各編に写真専門記者の撮った渾身の一枚が収められている。また、専門家のコメントも併せ載せられている。最初はお馴染み『魏志倭人伝』。大陸文化の窓口・青銅を抱く島ー対馬を訪ねている。次は『日本書紀』から、眠る皇女・邪馬台国の謎として奈良県桜井市の箸墓古墳を。…最後は『小シーボルト蝦夷見聞記』ー明治のアイヌ集落の実地調査を元に北海道平取町へ。全54ヵ所。本書を携えて是非、幾つか訪ねたい。2023/01/22
nori
7
Too little information for each topic. If it divides 2 or 3 part in history and gives enough text with access map, it should be nice guide book.2023/07/15
果てなき冒険たまこ
3
今は新聞を購読してはいないけど以前はこの手の歴史エッセイ的な記事をワクワクしながら読んだもんだ。。ったけど、こうやってまとめてみるとそれほど深くもなくイメージに流されてる感じが強い。一話完結の新聞連載っていう縛りがあるからしょうがないんだろうけど物足りなさはどうしてもつきまとう。はじめは面白かったけど後半はだんだん苦痛になってきたのはそのせいなんだろな。2021/11/22
Go Extreme
2
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