内容説明
井沢恵子は姑との不和が原因で夫と離婚した。ひとりで生きていくため、文芸評論家・大村の紹介で『週刊婦人界』の記者の職に就くが、それをきっかけに大村は恵子にしつこく迫るようになり……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
36
ものすごく久しぶりの松本清張。感想は下巻にて。2021/12/03
yonemy
2
弱い男、ずるい男、せこい男、甘える男と、もうどうしようもないくらい嫌な男のオンパレード!主人公恵子の男運が悪いのか、彼女の脇の甘さがダメンズを引き寄せるのか。恵子は女性達との関係も良好とは言えず...孤高の女なのだ。往時の男社会の風習や世間体を読み取り、現代はずいぶん解放されたものだと思う。経済的に安定した「妻の座」よりも自己責任と言われながらも「心身の自由」を選ぶ女性が増えたのはうれしい。清張先生のヒロインがやられっぱなしで終わるわけないので、八面六臂の活躍を期待して下巻へGO☆彡2023/02/20