内容説明
夏の夜の大都会――まばゆい灯のかげに街があり、夜空の下でうごめく暗い生活があった……。闇を引き裂く何者かの兇弾が、87分署の刑事たちを次々と倒していった。果して警官嫌いの狂人のなせる業か? 同僚刑事たちの胸は憤激で燃え上った。探偵小説に新生面を開いたシリーズ第一作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
431
本書は87分署シリーズの第1作であり、警察小説の草分けにして嚆矢とされている。ただし、刑事や警官たちの地道な捜査活動の結果、しだいに事件の全容が明らかになり、最後には犯人が逮捕されるといったものではない。あくまでも、小説の中心が警察であり、主人公が刑事であるという限りにおいてのそれである。したがって、捜査という観点からは事件の解決に至る道程は唐突であるとの感を免れない。おそらく、本書の魅力はそうしたところにはなく、登場人物たちの描き出す人間模様や、雑多な人々の蠢く都会の街そのものを描いたことにあるだろう。2016/02/09
遥かなる想い
230
ミステリーの中心に警官たちが 登場し始めたのはいつの頃からなのだろうか。 名探偵から 男たちのバラードへ..その87分署シリーズ第1作である。1956年に書かれた この作品、今読んでも独特のリズムがあり 読みやすい。 おそらく後の刑事物に多大な影響を 与えただろう 各箇所が 垣間見れるのも 面白くなぜか新鮮な気がする。 事件解決が突然すぎて あっけなく感じるが、 くどくなくて よいのかもしれない。2016/05/04
ケイ
90
最初からいきなり目が離せなくなるシーン。終盤20ページまでは非常にスリリング。ただ最後にしまりがないというか…。少し残念だ。2015/11/04
KAZOO
88
元祖警察小説のエド・マクベインの87分署シリーズの第1作目です。何回めかの読書です。87分署シリーズもいつも読み始めて途中でダウンしてしまいます。今回はじっくりと取り掛かるつもりです。この表題通りに刑事が拳銃で殺されて、ということで捜査を行います。架空の都市の警察ということですが、多分ニューヨークということです。2015/07/12
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
71
(2023-62)懐かしい一冊を読み直した。50年以上にわたって書き継がれた87分署シリーズの記念すべき第一作。87分署の刑事達が連続して射殺されるというショッキングな事件で幕開けする。警察小説」というジャンルを確立したこのシリーズ。そこには「名探偵」の鮮やかな推理は存在しない。地道に足で稼ぐ刑事達の捜査活動。キャレラという中心人物は存在するが主人公は87分署であり、アイソラという架空の町そのものかもしれない。★★★★2023/06/26




