内容説明
退き際のダンディズムとはなにか。大村英昭氏の絶筆となってしまった本書は「生き方編」とともに「あきらめの男性学」を示す。石飛幸三、中村仁一、久坂部羊の目前に死をとらえたエッセイとともに、男が自殺する理由、死に場所、死に方、いのちが尽きようとしたとき必要なエクササイズ、心霊(たましい)の行方までをたどる。本当の男の道とはなにか。生きているうちに「死」が視野に入る、気づきの書。
『とまどう男たち 生き方編』(伊藤公雄,山中浩司 編)も発売中。
目次
第1章 退き際のダンディズム
エッセー1 人生の教訓
第2章 男の自殺とクジャクの羽
エッセー2 死を視野に生きる
第3章 死に場所を求めて―高齢社会における生き方死に方
エッセー3 思いがけないことが起きる自然死
第4章 講演「心霊(たましい)」の行方について考える
対談 日本仏教と「供養」
エッセー4 親父との約束
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
乱読家 護る会支持!
3
現代日本人の心の中には、どこか宗教に対してのネガティヴイメージがあるように思う。迷信だ、カルトだ、洗脳だ、心の弱さだ、、、葬式は儀式だ、、、、、しかし、死は必ず訪れるわけで、ある時から人は死生観を持たざるを得なくなる。死生観を持たない民族の宿命として、延命治療を施す事になり税金の多くを医療費に投入する事になる。国の借金は膨らみ、未来を生きる子供達への足かせとなる。やっぱり、大人は死と向き合って、死生観を持たないといけませんね。。。あ、今年も死生観イベントやりますよっ!2017/01/30
タロウ
1
難解な部分があり、飛ばし読みになってしまったが、男にとってやはり父親の死というのは母親とは違うインパクトと意味を持つものと思わされた。常に死ぬことを忘れずに生きていくべきと改めて感じた。2025/03/17
くらーく
0
死を覚悟したのかな、大村氏の発言に強い意志を感じる。2016/11/26