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内容説明
北朝鮮問題、イラク攻撃、さらにアジアのパワーバランスはどうなるのか。21世紀、日本が生き延びるためには情報戦略の整備が不可欠である。具体策として、米国に倣い国家情報官(NIO)の設置を提言。わずか数億円でCIAと並ぶ組織が作れるのだ。アメリカは第二次大戦の教訓から学んで、情報の組織、システムを革命的に改善して情報大国となった。一方、かつての日本外交の失敗は、日英同盟の廃棄、真珠湾攻撃にあった。それは情報分析力の欠如により、アメリカの本質を読み違えたことにある。情報戦に破れて破滅した日本こそ、情報体制を立て直すべきであったが、戦後は経済再建に手いっぱいで、防衛とともに最も遅れた部門となっている。米国のCIAやNSAと日本の情報機関との格差はおそらく百倍以上であろう、と著者はいう。歴史の教訓を生かし、かつての失敗を繰り返してはならない――。煮え切らない外交政策を排し、確かな道筋を示した憂国の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
215
当時イラク戦争前の本だけど、著者はアメリカの情報が大事と言っていた。しかしイラク戦争ではあっという間に中東が民主化されるとしていた見通しが外れてた。中東情勢が見通せてなかったんだろうな。こういう情報戦略は驕るとすぐ見通しが間違うものだと実感した。おそらく佐藤優氏が出るまでは外務省関係で最も有名な方だったんだろうな。2020/10/10
タイガー@津軽衆
4
通算8冊目、1月8冊目読了。古いお話ばかりでしたが、その背景に情報をどのように読み解き、さらに活用するのかということが大変勉強になる1冊。今ご存命なら昨今の日本外交をどう思うのだろうか…2019/01/25
なかじ
1
インテリジェンスの世界についての話だった。情報を整理し読み取ることが重要だということが読んで一番勉強になったこと。後半は著者の経験や治験からの今後の提案である。なかなか見ることのできない資料からで無くても、公開資料を読み込むことで、見えない筋が見えるということを学んだ。ひとりよがりに陥らずに情報源に近い識者の知人を持つことも重要である。また、情報を貰うから自分も渡さなければならないという考えもあるが、自分が信用される人間になり、教えることで利益になる存在になることでもwin-winの関係が作れるようだ。2012/08/16
結城あすか
1
中身は日本の外交戦略に必要な心構えに関してのことが中心で、他に日本の外交を積極的に機能させるための提言や、外務省改革に対する意見とかにょ。世界情勢を掴むには、アメリカの様子を見るのが一番効率的だとか、日米同盟をかつての日英同盟の末路のように至らしめないためには、日本が日本の国情の範囲で出来ることを示し実行するのが大事だというのは、なるほどと納得させられるにょ。2003/06/20
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