内容説明
デヴィッド・ジョーンズは、金ずくの音楽業界、薬物中毒による脱線の危機、最大のスターになるという壮大で冷酷ですらある野望のなかで、いかにしてこのような人になったのか?
その答えは、いまあなたの手のなかにあるかもしれない。――「はじめに」より
兄の影響を受けて、ビートやモッズにはじまり当時のカルチャーの洗礼を受けた少年は、生涯かけて数えきれない数の本を読んできた。
文学、音楽、アート、ファッションなど膨大な知識は、ありとあらゆるものに解体され、歌詞、曲、ヴィジュアルなど、もう一度ボウイの創造物として作り直されている。
〈本はボウイの音楽と人生の羅針盤だった〉――ボウイ自身が選んだ100冊を語り尽くすファン垂涎の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
104
デヴィッド・ボウイはかなりの読書家だったそうだ。携帯書庫なるトランクにたくさんの蔵書を詰めて各所を移動していたらしい。そんな彼が2013年に最も影響を受けた100冊を選出。本作はそれらの本と彼の人生やアーティスト活動、歌詞等とを照らし合わせて、その意味合いを解説している。見えてくるのはボウイのラディカルさを形作った基盤。家族の話とかイーノやルー・リードとの関係性も興味深く読めた。"Heroes"のイルカをインスパイアさせた話も。本に合わせて曲のお薦めがあり、読書欲と音楽欲を大いに刺激するガイドでもあった。2022/03/14
くさてる
20
2013年に公開されたボウイ自身による百冊の本。その一冊一冊の解説とボウイの人生、活動との関連を探る内容でブックガイドでもあるし、ボウイのファンであればその意味でも興味深い内容。ただ、理由は分からないながらも個人的にはなんだかとても読みにくく、時間がかかった。紹介されているのが一癖も二癖もあるような本ばかりだからかもしれない。ボウイという人の大きさ、広さ、それと同時に存在する深さを体感した気分になりました。2022/05/29
まさ☆( ^ω^ )♬
15
デヴィッド・ボウイ大好きです!音楽はよく聴きますが、こんなにも読書する人だとは知りませんでした。本作は、2013年に公開されたボウイが選ぶ100冊の本にそれぞれに対し、作者のジョン・オコーネルが考察しています。とても興味深くまた、とにかく面白い。読んだ事がある本が出てくると嬉しいし、読んでみたい本がまたもや増えてしまいました。本に合わせたお薦めの曲と、関連作品の紹介も大変良かったです。曲を聴きながら読んだ箇所もいくつか。とても楽しい読書でした。2022/10/27
kieth文
15
グラムロックのボウイを聴き、ヤングアメリカン、ステーションテューステーションからのLOW、、、この人は節操なくて時流に乗りたい人なのかなって思いも強く、でも好きだった。(何も知らない若造が、すいません!)この度この著書を読んで、彼の探究心とあくなき芸術への憧憬を知りました。かなり知らない知識の応酬だったけれど、少しずつどこかで繋がっていて、蜘蛛の糸をたぐるように集めていった感じです。 p.248“ボウイはさまざまなことを成し遂げながらも、最高の高みはいつまでも手の届かないところにあると感じていたようだ“2022/08/07
jjm
13
私が洋楽を聞くきっかけとなったBowieの人生を変えた(と言われる)読書リスト100冊。訳者あとがきを読むと世界文学の名作が並ぶとあるが知らないものばかりで新鮮だった。日本からは三島由紀夫『午後の曳航』と横尾忠則が挙げられている。歴史小説も好きだったようで、100冊の中には入っていないが、もともと読もうと思っていた『ウルフ・ホール』に言及されていて少し嬉しい。『性のペルソナ』『終わりなき闇』『神々の沈黙』は読んでみようと思う。2023/01/23
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