内容説明
やる気なし、元気なし、覇気なし、ついでに友達、恋人もなし。そんな陰キャラ高校教師・高宮統道の活躍で、最上千裕を取り巻くトラブルは一応の解決を見せた。これでまた、静かな日常に戻れる。そう安堵する高宮だが、そうは問屋が卸さない。高宮へ料理を振る舞うために最上が自宅へやって来たり、隣人の女子大生・斉藤結衣がご飯を食べに来たり。図らずも高宮は、彼女たちと交流を重ねることになる。そして高宮は、またぞろあるトラブルに巻き込まれることになるようで……？
陰キャラ＆ひねくれ教師・高宮統道の残念系ラブコメ、第２幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
18
良いねぇ。無気力なのは変わらないけど、確かな“熱”があり、それは生徒たちに伝わっている。トラブルも彼のやり方で解決する姿は良い。千裕をはじめヒロインが強い。モテモテな高宮先生の今後が気になる。2021/12/01
真白優樹
10
前巻で助けた教え子、千裕が手料理を作りにやってきたりする中、隣人の大学生、結衣の問題に関わる事になる今巻。―――責任を問う、それが必要であると信じて。 私生活も壊滅的という新たなダメさも判明する中、高宮先生の私生活上においての世界観を広げていく巻であり、変わらぬ捻くれた風変わりな面白さが、また一つ深まる巻である。望んでいないけれど彼の周りに形成されていく、彼女達の人間関係。果たしてその行方は何処へ向かうのか。高宮先生が次に嫌々立ち向かう事になる問題とはどんなものか。 次巻も勿論楽しみである。2021/12/01
シャルシェ
7
教師というのがあまり感じられないがここも魅力の１つだろうか。生徒だろうが変な隣人だろうが、何だかんだ刺さる言葉を良いタイミングで言うのが良いのかな。もうちょっと学内での話を読みたいのはあるけども。次巻もあれば読みたい。2022/01/05
leo18
5
陰キャひねくれ教師高宮が帰ってきた。待望の続刊。高宮のスタンスや生徒たちとのやり取りは相変わらず面白い。ただ二巻にしてベタな学校行事でなく校外のエピソードがメインになるとはストーリーもひねくれている。通い妻化している千裕の押しの強さが好き。2021/12/05
リク@ぼっち党員
5
教師としての倫理観という面では完全にアウトだけど、読み物としてはありだと思う。社会人になったからといって内面が変わるわけもなし。それを正直に見せてくれるというのは、ある意味では教育なのかも。学生が無理に飾る必要も大人ぶる必要もないということを自らを犠牲に体現しているのかもしれない。まあ、なぜこんなにモテるのか疑問はあるけど。面倒くさがりなくせに隠れ説教系なので、現代の不干渉な関係の中では逆に刺さるのか？ 叱るというのは放置より数段上の優しさではあるからね。2021/11/22
