介護ライブラリー 認知症の人は何を考えているのか？ 大切な人の「ほんとうの気持ち」がわかる本

著者名：渡辺哲弘【著】

講談社（2021/11発売）

• ISBN：9784065260388

内容説明

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アメリカ、中国でも講演実績あり！
大人気「認知症講師」による渾身の書き下ろし。

認知症の人は、なぜ介護者を困らせるような「行動」をするのか。
なぜ、介護者をまごつかせる「言葉」を口にしてしまうのか･･････。
その理由を解き明かし、ケアの新たな指針となる1冊。

認知症になっても、人には「迷惑をかけたくない」「できることは自分でしたい」「役に立ちたい」
などといった、「人間らしい気持ち」がしっかり残っている。
ところが行動に移そうとすると、「忘れる」「段取りを組めなくなる」「手順が混乱する」など
認知症特有の症状が邪魔をして実現できず、周囲に迷惑をかける結果になる。
･･････これが、認知症の人がうまく生活できなくなる原因だった。

ここで大切なのは、認知症という病気に目を向けるのではなく、
まず根本にある「人としての気持ち」に目を向けること。

「同じ状況で、自分ならどう感じるか」「この人は何を考えてこうしているのか」と想像してみれば、
問題とされていた行動の理由がわかり、認知症の人も介護者もストレスを減らすことが可能になる。

認知症の人の「行動のメカニズム」をマンガと図解で解き明かす、
初心者もベテラン介護職も必携の1冊。
全国で年間250～300回のセミナーをこなす講師の人気の講演に大増補した決定版、ここに誕生。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[kou]

とても分かり易い内容だった。観察力、想像力、創造力、この３つを力を使って認知症の人の気持ちを汲み取っていくことが大事。｢介護者を困らせる人｣ってカテゴライズしてしまわず、｢周囲を困らせる人。その本人が一番困っているかもしれない｣って事を忘れず支援していきたい。

2022/02/05

[ıɯɐɯɐ‾oʇɐs]

記憶障害の説明として、目の前のペットボトルのお茶を飲む行為を例にあげられていた。①物を見る②それと認識する③過去の記憶と照合する④どうやって飲むのか計画をたてる。認知症の中核症状ではこれらのうち、どこかで障害が起きているといる説明わかりやすかった。認識できなかったり、記憶と照合できなかったり、手順がわからなかったり。できること・できないこと、わかること・わからないことが混在してしまっているせいで、認知症の人達の言動が起きる。■ただ、どことなくスッキリしない感。他の本もよんでみることにする。

2023/12/18

[kaz]

認知症の人との関わり方を、マンガを用いてわかりやすく解説。観察力、想像力、創造力の３つが大事というのはよくわかるが、想像力を働かせるのはそう簡単なことではないように思う。図書館の内容紹介は『トイレで食器を洗う、お風呂に入らない、うろうろ歩きまわる…。不可解な言動に隠された「その人の思い」とは？　認知症の進行をゆるやかにする、認知症の人との「適切な関わり方」をマンガを交えて紹介』。

2022/01/29

[pako]

コロナ禍になってから祖母の物忘れが悪化しているので試しに読んでみた。日常生活で出来ることは多いけど、ホームみたいなところでレクとかしに行くのが良かったりするのかな

2022/02/06

[磯吉]

認知症の人の告白ではなく介護者側がどう考えるか、察するか、動くかという本。認知症になったらどんな気持ちだろうかとか、どういう所が不満だったり不安だったりするのかなと思っていたので、期待とは違う方向からの本でした。でもこれが私だったら・・と思う事はできました。

2022/01/15