日本経済新聞出版<br> 日本的ジョブ型雇用

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日本経済新聞出版
日本的ジョブ型雇用

  • ISBN:9784532324346

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内容説明

ジョブ型雇用の本質とは何か、日本の企業風土・雇用慣行と親和性の高い仕組みとは、転換へのさまざまなハードルをいかに克服するか、具体的なジョブ型雇用のモデルとは、企業の円滑な転換をサポートする政策のあり方など、本書は幅広い観点から有識者を交えて議論し、パーソル総合研究所の独自調査も交えて、現実に即した導入を提言します。
 ジョブ型雇用は働く人にとっても企業にとってもメリットが多いシステムですが、いざ転換となると、日本の企業風土や労働慣行にそぐわないとの意見や、解雇が困難な現行の労働法制に合っておらず雇用不安を煽るだけとの指摘もあり、具体的制度設計はむしろこれからです。
 本書は、日本企業で広く行われているメンバーシップ型雇用の良さを残し、日本の企業風土や労働慣行にもマッチする日本的ジョブ型雇用を提案。ジョブ型雇用の具体例も紹介し、日本企業がジョブ型雇用に転換する際にクリアしなければならない課題を指摘します。

目次

【I】ジョブ型雇用の本質と誤解
第1章 今、なぜ、ジョブ型雇用か
第2章 日本の「ジョブ型」を解剖する
第3章 「ジョブ型」を科学する
第4章 ジョブ型人材マネジメントの構築
第5章 ジョブ型人材マネジメントの課題
第6章 人材マネジメント改革における経営と人事の役割
第7章 「ジョブ型雇用」時代に個人はどう働くか
【II】ジョブ型雇用の論点
第1章 日本企業における日本的ジョブ型雇用転換の目的と課題とは?(鶴光太郎)
第2章 日本的ジョブ型雇用における人事機能の課題(鶴光太郎・水町勇一郎)
第3章 国内外共通のジョブ型人事制度導入のポイントとは?(有沢正人)
第4章 ジョブ型雇用への転換で教育・育成はどう変化するべきか?(中原淳・山田久)
第5章 日本的ジョブ型雇用で労使関係はどう変わるか?(浅井隆)
第6章 日本企業が目指すべき人材マネジメントのあり方(守島基博・有沢正人)
【III】ジョブ型導入企業事例
第1章 富士通
第2章 KDDI
第3章 J.フロントリテイリング
第4章 ジョブ型導入企業事例から共通に見出される成功要因

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tai

17
人材マネジメントの形は一般的な普遍性は持たず特殊的合理性しか持たない。歴史的経緯(経路依存性)と全体システムとの整合性があり、企業、労働者、社会的、各視点で異なるメリット・デメリットがある。事業を取り巻く変化のスピードが速い為、能力の陳腐化が起こり易い。DXの時代において環境適応能力、短期に成長できる学習力といった「潜在的能力資質」を評価する重要性が高まっている。個人は企業に依存せず自律的にキャリア開発を行い、企業も社員の自律を促すよう様々な形で再教育支援体制、キャリアパスの選択肢を置くことが求められる。2022/08/12

スプリント

9
日本的ジョブ型雇用。 経営面からも労働者からも労務管理・待遇管理からもなかなか定着してないのはなぜだろう。2024/03/04

虎ボルタ

2
サーッと斜め読み。日本的ジョブ型雇用について、分かりやすく纏まってます。どこから読んでも読める造りも好印象。ただ、日本的が付いたとしても、ジョブ型雇用が日本に合っているかは疑問。ジョブディスクリプションをベースにした契約の社会。解雇の難しい日本では、限界がありますね。そして評価制度は、永遠の課題ですね。2025/03/22

クリアウォーター

2
★★★★★本書は、多くの有識者や実務家との議論と、著者それぞれの経験、独自の調査データにもとづいて、総合的かつ多角的に「日本的ジョブ型雇用」の姿を議論したものである。第Ⅰ部はジョブ型の制度、実務、経営的視点からの理論編となっており、正しい知識を身につけることができる。また、第Ⅲ部には企業事例がまとめられているので、理論→実践の流れが分かりやすかった。人事制度はどうしても難しいイメージがあるので敬遠しがちではあるが、私自身管理者としては必要な知識である。本書は、そんな人事制度を分かりやすく書いてくれていた。2021/11/30

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