内容説明
下町の子ども食堂が世界と繋がる第2弾!
祖母から駄菓子屋「かすがい」を引き継いだ春日井楓子が、店の奥で子ども食堂を始めて1年が経った。
親のネグレクトが原因でまともなご飯を食べていなかった翔琉は大人しく感情もほとんどあわらにしなかったが、通い続けるうちに少しずつ打ち解けるようになった。摂食障害を患っていた夏蓮は元気を取り戻し、積極的に買い物や調理を手伝ってくれている。
中一になった亜香音が友人・彩希を連れてやって来た。髪を染めたことで教師や親に叱られ、家出中だと言うが──(第一話 少女と嘘と白黒パンダ)。
日本語が流暢な黒い肌の少年、日本で働く母親と暮らすためベトナムからやってきた少女、新たなお客さまを迎え、差別や偏見など彼らの抱える問題に楓子は直面するが、かすがい食堂のみんなでごはんを作って食べながら、何が出来るかを考える。
幻のカレイ(?)のムニエル、自分でにぎるおにぎり、ライスペーパーの春巻き、お好みの具材をのせるビビンバなど、わくわくする献立も充実。下町の子ども食堂から世界を知る人気シリーズ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
189
楓子さんも、駄菓子屋はもちろん子供食堂も板についてきたね。前作よりおせっかい度は控えめだったかな。でも物語はあらぬ方向で重たい話に。デリケートな問題だけに、重ためな物語となってしまった感じがある。自分自身、良かれと思っても、無意識に傷をつけてるのかもしれないと思ってしまう。そんなことを考えながら、読んだので、物語の面白さはどこかに吹き飛んだ。純粋に楓子さんの頑張りと子供たちの成長、更に楓子さんと子供たちのやりとりを楽しみにしてたので、物語としては残念だった。差別問題は難しいね。2022/04/03
ジュール リブレ
79
駄菓子屋さんでの臨時こども食堂も板についてきた。子供の世界にも理不尽なことが多くて自分ではどうしようも無いことも積み重なってる。出身地や性別や。人は見た目で判断するしかない。その中でどれだけ理解して受け入れて正しい対応ができるのか?自分では正しいつもりでも相手の受け取り方で差別になってしまうことも。難しい問題だな。2021/12/29
ジュール リブレ
62
未読かと思って図書館から借りてきたら何か読み覚えがある?前に読んでましたね。さらりと再読。ダイバーシティの難しさを噛み締める。2022/02/28
papako
54
前作が良かったので、楽しみにしていた一冊。今作もよかった。かすがい食堂には、新しいメンバーが来たり、卒業するメンバーがいたり。柔軟に対応しようとする空気感がよい。そして貧困問題に加えて、差別問題が取り上げられる。自分なりに無意識の差別や無知による差別ってあるよな、やらないようにしなきゃとは思っているけど、全然ダメだろうな。それでも考え続けたい。2022/06/30
坂城 弥生
40
差別かぁ…難しい…2023/10/12
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