内容説明
時は大正十年。没落華族令嬢の郁子は、吉原へ売り渡されそうなところを偶然居合わせた紡績会社御曹司・敏正に助けられる。『なぜ私にそこまでしてくれるの・・・』と不思議に思う郁子だったが、事業拡大を狙う敏正に「俺と結婚しよう」と政略結婚を持ちかけられ・・・。突然の提案に郁子は戸惑いながらも受け入れる。お互いの利益のためだけに選んだ愛のない結婚のはずが、敏正の独占欲で過保護に愛されて・・・。甘い言葉をかけてくれる敏正に郁子は次第に惹かれていく。限定書き下ろし番外編付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
50
『明治ロマン～』の続編。没落貴族令嬢の郁子は父親の借金のために女衒に連れられて吉原の大門に来ている。そこに通りかかったのは『明治～』のカップルの長男・敏正だった。父子二代続けて没落貴族のおてんば令嬢に惹かれるとは…血ですかね。吉原の描写が大正風でないのが気になったけど、まあ、細かいことはどうでもいいか。2022/08/28
糸文
2
★★★☆☆2022/11/29
めぐみぃる
1
下手な恋愛小説だけど、敏正の見た目も中身もイケメンでお金持ちなところと、美人で品があるのにお転婆で自分の意見をきちんと言えるという夫婦の甘酸っぱいお話がキュンキュンします。ときめきたい方は是非。2022/05/27
