10歳からの 考える力が育つ20の物語 童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方

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10歳からの 考える力が育つ20の物語 童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方

  • 著者名:石原健次/矢部太郎
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • アスコム(2021/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784776211617

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内容説明

正義の反対は、なんだろう?
人気放送作家の石原健次さんがストーリーを書き、『大家さんと僕』を描いた矢部太郎さんが挿絵を担当するこのちょっと変わった物語は、そんなテーマの本です。

誰もが自分を正義と信じて、相手を悪だと決めつける。
だとすれば、「正義の反対は悪」ではなく、「正義の反対は、正義」かもしれない。
とりわけ現代では、その視点が必要なのではないでしょうか。

この本では、童話探偵ブルースと秘書シナモンが、世界の名作童話を「これまでとはちがう視点」で読み解いていきます。

たとえばこんなふうに。
『3匹の子ブタ』を読むときに、オオカミの気持ちを考えてみよう。
『裸の王様』が見えない服を見えると言ったのは、本当に「バカだと思われたくない」と考えたからだけなのだろうか?
『鶴の恩返し』でおじいさんとおばあさんが部屋をのぞいたのは、鶴を思うやさしさだったからかもしれない。

各話の最後に用意されたブルースの読み解きに、「へぇ~」「そうだったんだ! 」と納得したり、おどろいたりしているうちに、自然と「物事をさまざまな角度から見る力」が育っていきます。

物事をさまざまな角度から見る力。
それって、こういうことです!

● いろんな考え方を理解できるようになる!
● 興味の幅がどんどんひろがる!
● 想像力がぐんぐんのびる!
● 思いやりの心が芽生える!
● つらいことや悲しいことを乗り越えられる!
● 読解力が高まる!
● 自分で考えて答えを見つけられるようになる!

つまり・・・これからの世の中を生きる力が身につく!
のです。

この本は「10歳から」のお子様におすすめです。
学校の授業の難易度が上がり、抽象的な思考を学びはじめる10歳(小学校4年生)という年齢は、この本を読みはじめるのにぴったり。

もちろん、小学校高学年や中学生、あるいは大人でも十分に楽しめます。
むしろ考え方が固まってしまった大人にこそ、この本の「ちょっとちがう読み解き」が役に立つかも!

ひとつご注意を。
この本に書かれているのは、ふつうとは違う角度から考えるためのヒントです。
だから、ブルースの読み解きが正解だとは限りません。
大切なのは、自分の頭で考えて、自分だけの答えを見つけ出すこと。
この本は、そのきっかけになってくれます。

子どもと一緒に読んで、それぞれの読み解きを話し合ってもいいですね。
ブルースの悲しい過去や、シナモンの成長していく姿など、ストーリーの面白さもバツグンです!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

67
タイトルからすれば児童書のように見えるが、なかなかどうして、大人こそ読んでほしいと思う。「童話探偵」を名乗るブルースが、秘書のシナモンと、よく知られた童話に新しい解釈を探しだす。現代的な解釈と言ってしまうと誤解されそうだが、非常にまっとうに現代を生きるなら、このように考えてはどうかというヒントを与えてくれる。まさに目からウロコの読み応えだった。「人の立場になって考える」とはよく言うが、なかなかそれは難しい。そのための方法論にもなるだろう。正義の反対は何か? 悪とは考えない方がいい。答えは本書の冒頭にある。2023/05/09

となりのトウシロウ

46
知人から紹介されて手にした本。10歳からと書かれていますが、大人が読んでも十分に読み応えがあります。20編の有名な童話を題材に、現代に生きる人々に新しい解釈を提示してくれます。正義の反対は悪ではなく、もう一つの正義。多様化する時代、色んな立場の人が様々な価値観・考えを持っている。一つの正義を一方的に押し付けるのではなく、色んな考え方がある事を理解し認め合う。これからの時代を生き抜くために。素晴らしい本です。超おすすめです!2022/04/09

わむう

29
童話探偵のブルースとアシスタントのシナモンが、童話や昔話に登場する主人公以外の脇役にスポットをあて、行動を起こした気持ちを考えて新たな解釈や気づきを発見させてくれる一冊です。ブルースとシナモンの悩みにも解釈が気づきを与え、それを糧にして成長する姿が並行して書かれているので、啓蒙本ではなく物語としてマンネリを感じずに読み進めることができます。2023/04/30

なななお

22
豚の探偵ブルース、リスの助手シナモン、童話のようにほのぼのキャラ。『昔話法廷』みたいな話かな?と、思いながら読み進むと、どっこい、「三匹のこぶた」の「正義の反対は、もう一つの正義」で、ハッとさせられる。昔話には教訓が込められていて、自分も子供時代はそれに沿った捉え方で読んでいた。そういう解釈もアリだし、今まさにお互いの正義の違いで争う国がある。そして、一番響いたのは「羊飼いとオオカミ」所謂オオカミ少年。ところがその新解釈は…勉強になりました。ブルースの意外な過去が明かされていくのも良かったです💯2022/06/29

だまし売りNo

20
童話毎のオムニバス形式を基本としながら、童話探偵ブルースと秘書シナモンの物語を少しずつ進ませている。ブルースが過去の失敗を抱え続けていることに好感を持てた。日本人は過去をなかったことにする再チャレンジをもてはやす傾向があるが、それは最も道徳から離れている。2021/11/13

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