内容説明
・日本の総理大臣はなぜ国民が直接選べないのか?
・国会議員の数を減らすのは危険?
・マイナンバーカードの真の目的は?
「政治」「制度」「教育」「女性」「働く」「経済」「グローバル」
池上彰がデータを元に論じ、諸外国と比較して、「日本の正体」に迫る!
【本書の内容より】
第1章 政治
Q 公文書の破棄や改ざんは日本だけ?
Q 世襲議員が多いのは日本だけ?
第2章 制度
Q 日本の年金は維持できる?
Q 同性婚はなぜ認められない?
第3章 教育
Q 子供の学力は低下している?
Q 日本の基礎研究が危ない?
第4章 女性
Q 女性の議員はなぜ少ない?
Q 日本は母親の負担が大きい?
第5章 働く
Q 一斉就活は日本だけ?
Q 日本人は長時間労働?
第6章 経済
Q アベノミクスは成功した?
Q 日本の消費税、10%でいいの?
第7章 グローバル
Q なぜ日本は難民を受け入れない?
Q 日本はなぜ「核兵器禁止条約」に批准しない?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あみやけ
43
自分は日本人で良かったなと思っています。この本を読んだ後も。ただ、一主権者としてもっといろんなことを知らないといけないなと思いました。福祉、医療面では意外と恵まれているなという実感がこの年になるとあります。ただ、やっぱり排他的な国なんでしょうね。あと、教育には問題意識を感じます。池上彰さんの本は読みやすいし解りやすいですね。ただ、これが絶対ではないことも忘れないでいないと。それにしても池上さんは自民党を、特に安倍さんを認めてないですね。僕もそうですが。またいろんな本を読みたいです。自分のために。2023/09/19
大先生
14
久々に池上さんの本を読みましたが、この本も非常に分かりやすい。政治、制度、教育、女性、働く、経済、グローバルの7つのテーマ・42の質問について解説されていますが、池上さんが最も言いたかったことは【国民が政治にもっと関心を持ち、議員をしっかり監視していくべき】ということですね。日本の国会議員の世襲率は異常だし、国会で虚偽答弁しても処罰されない…こんな状況になっているのは結局有権者の責任だと。池上さんは自民党に票を入れていないことが分かりますね(笑)2023/01/04
チャー
13
ジャーナリストの著者が政治経済の日本の状況について、他国との違いをデータで比較しながらその実情を解説した本。TVやネットから伝え聞く表層的な情報からは見えないそれらの内情が数値で比較しつつ綴られている。馴染みが無い言葉やカタカタ語については文中に解説しながら記されており理解しやすい。他国との関係性、法律、経済的な考慮などの多面から分析されており、新たに知ることも多く興味深い。選挙の投票率や教育など様々な制度についても、他人事と関心を持たないままでは、少なくとも現状は変わらないと改めて感じた。2022/02/06
mintia
11
現在はコロナ禍にあり、多くの問題が先送りされている。一人一人が日本の問題点について考えていく必要がある。2022/02/22
まゆまゆ
11
日本の様々な制度や社会の仕組みについて、世界の国々の同様の制度と比較して違いを紹介していく内容。伝統という言葉の意味するところは戦後以降の内容も多いから気をつけよう。桜咲く頃の入学式、とは完全にイメージだったとのこと(笑)2022/01/11