内容説明
◎なぜ、世界はこんなに揉めるのか?台湾問題──日本も対岸の火事ではすまない、一触即発の危機アフガニスタン戦争──タリバンはなぜ生まれ、勢力を拡大できたのか?コンゴ紛争──国連も制御できない、レアメタル産出国の悲劇北極争奪戦──新たな資源と航路をめぐる利権争いが勃発!資源や領土をめぐる争い、宗教対立や移民問題……世界各地の紛争について、「なぜ対立が生まれたのか」「どんな経過をたどったのか」を図版や写真を使って、わかりやすく解説!紛争の複雑な全体像が、すぐつかめる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
肉尊
65
この本は「世界の貨物の3分の1は南シナ海を経由」などのような具体的記述に富む。ナゴルノ・カラバフ紛争(アルメニアvsアゼルバイジャン)は地図付きでリニューアル!前作に比べ、非常に分かりやすくなった。本書の魅力はアフリカ奥地の紛争などもきっちり記載されていること。ソマリアの無政府状態は「リアル北斗の拳」と呼ばれるという解説も。(p195)アフリカの経済大国が南アフリカからナイジェリアに移行。新型コロナウイルスの影響についても触れ、国際紛争について関心のある読者を満足させる一冊に仕上がっている。2022/12/20
いっせい
60
ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、少しずつ読み進めました。アジア、南北アメリカ、中東、アフリカ、ヨーロッパ。各地域で起きている紛争の数々を端的に解説。こうやって全世界を見てみると、地球上の至る所で残酷な紛争が起こっていて、そのほとんどが大国の利権、覇権争いが根底にある事を思い知らされる。そして、日本はつくづく平和な国なんだということも。そんな日本にも中国の脅威が着々と迫っていることも、肝に銘じておかなくてはいけない。2022/04/25
ベローチェのひととき
15
本屋さんをフラフラしていて気になって購入した本。全世界の地域別に47の紛争に関して説明している本。思っていたよりも固苦しくなく、読みやすい本でした。世界ではいたるところで紛争が起きているんだなとつくづく思った。昔からの民族紛争だったり、宗教紛争だったりすると解決は難しいだろうと思う。2022/07/18
MILKy
14
2021.11🆕しかも2022今月、第2版!現在の世界情勢があってかな🌍(街の書店に行けば積んでたのに地元では🈚️)世界史アレルギーの私が1冊読み切れるかと思うもワリと分かりやすく書いてあり読了!要所要所の図解も嬉しい(もう少し拡げた俯瞰図だと尚嬉しいが)アジア、アメリカ大陸、中東、アフリカ、ヨーロッパと5章。中東、アフリカは様々な争いが入り組み過ぎて難!かつ、だいたいがイスラム武装勢力、ISやらタリバンやらが関わってくる。そして、余りにも世界のことを知らなすぎると改めて学ばねばと思った次第。2022/03/26
センケイ (線形)
8
日頃色々と理想を持って生きたり価値観を維持したりしているが、なかなか現実はままならないというのを改めて痛感する一冊であった。読んで良かったことは間違いないし、良い読書体験だったともいえる。ただどのようにしてこの世界に救いを求めるのか、どのようにして自分がこの世界を良くしてくのかについてはある程度見直しを迫られたようにも思えた。結局日々手近なところから運動をするしかないことには変わりないのだが。2025/10/15