MBAバリュエーション (日経BP実戦MBA2)

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MBAバリュエーション (日経BP実戦MBA2)

  • 著者名:森生明【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 日経BP(2021/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 720pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784822242466

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内容説明

※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

昨今、タイトルに何がしかMBAと書かれた本は、ときとして西欧的なMBA教育のメリットの礼賛か、冷たく無味乾燥なファイナンス理論の本だと、先入観を持って考えられてしまうところがあるかもしれない。けれどもこの本では、精緻な企業価値評価理論を知るだけでなく、人々の信頼によって成り立つ資本市場を理解し、市場にかかわる人々の「息づかい」さえ感じることができる。
著者はハーバード・ロースクールに学び、投資銀行などの前線における経験を豊富に持つM&Aアドバイザー。全8章立てで、価値評価方法の本質を説明することを目標に、基礎編と実務応用編に分けて構成されている。第3章までの基礎編では、「企業価値」およびそれを決める要因、価値の測り方など、MBA教育とその実践の場における、「経営のグローバル共通言語」を学ぶことができる。
応用編では、「株価算定とM&Aの実務」が焦点になり、会社の値決めの実際や、「価値創造」の仕掛けに関して、最新のトピックスが数多く収められている。単色刷りではあるが図表が多く、M&Aスキーム全体についての理解の助けになる。巻末では、用語索引が日英併記され、参考書としての使い勝手もよい。
本書は、単に理論を伝えようとする図書ではないし、練習問題がたくさん収められたテキストのたぐいでもない。むしろ、著者の「思い」が託された1冊である。ふとした行間で、現場を大事にする著者のメッセージに触れられるため、読んでいて楽しい。また、歴史的背景にまで言いおよぶ、著者の思いやりにあふれた筆遣いが印象的だ。

目次

基礎編 道具の理解―経営のグローバル共通言語(企業価値という共通語
企業価値を決める要因
会社の値段と企業価値の違い)
実務応用編 株価算定とM&Aの実務(会社の値決めの実際1‐市場による評価
会社の値決めの実際2‐会社を買収する場合
M&Aによる価値創造のしかけ
M&A現場の実況中継―A社を買収せよ
「良い」M&Aと会社経営)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

読書ニスタ

27
減価償却を加味しないEBITDAは、後のワールドコム破綻で評価基準としての価値を失ったはず。本書はその基準で企業価値を分析するため、古さを感じずにはいられないが、それを割引いても、八章の「良いM&Aと会社経営」は読み応えがある。「株式投資価値の増大を貪欲に追求する株主は来ないでください」 不特定多数の、ではなく、倫理観のある、特定多数のみが株式投資に参加すれば良い。 とはいえ、昨今、サイコパスですら、人類に貢献する役割があるらしく、倫理観がない者にも、なんらかの意味があるのではないか、とも思う。2020/02/23

手押し戦車

17
企業価値を上げるときに自社内で事業を作り上げるよりも企業買収で時間を買い取ると同時に自社の強みと融合させることで価値を向上させていく系列型の買収がある。文化型と文明型の事業があり系列型で価値を上げていくのは文化型に入り競争力で価値を向上させていく。文明型の価値の向上は価格決定権と独占力を永続的に保有していくことで価値が上がる。どちらも価値の向上は将来のキャッシュフローの強さで価値が上がっていく。企業買収は将来のキャッシュフローから計算するのでなく、永続的な競争力の有無を容易に見つけることがスタートになる2015/07/19

nekozuki

13
いろいろなところでオススメされている本。企業価値評価及びM&A関連の本は数多あるが、PERと企業価値評価公式の関係や実務上の評価イメージなど、ほかの本とは異なる視点があり興味深い。ただし、著者が言及しているように理論的には大雑把に説明されている部分が多々あるので細かい点は別の専門書で理解を深めた方が良さそう。2018/03/25

ちくわ

2
数年前に読んだときはわけがわからずに途中で挫折したのであるが、この分野の専門ではないものの、多少は実務で接するようになり、改めて理解したいと思い、手に取って読んでみる。改めて読んでみると、数式というよりはその概念の背景的な部分に関して、実務的な経験ベースでの言語化がなされている本であるという印象を受けた。おそらく実務で手を動かす人にとってはこの本だけでは足りないのだろうが、関りを持っているというレベルの人にとっては、まず第一歩という位置づけでは良い本と思う。2023/09/18

☆ツイテル☆

2
フライヤー2021/12/03

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