内容説明
本書の前作『波紋と螺旋とフィボナッチ』は、一見複雑で神秘的な生き物の形が、実はごくシンプルなルールで理解できることを解き明かし、各紙誌書評で絶賛された。本書では前作のテーマを深化させ、さらに多彩な生物の形や模様の謎に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
103
名著「波紋と螺旋とフィボナッチ」の続編だとしたら、面白くない訳がないと手にする。カブトムシの角、多彩な貝殻、魚の鰭など、生物の不思議な形態がどのように形成されるかを探る物語は興味深くはあるが、前著ほどの感動に至らないのも正直なところ。前著では、生物の形態が、フィボナッチ数列やチューリングの反応拡散方程式で表されるという生物学と数学・物理学との融合に衝撃的な感動を覚えたのだが、生物自体への思い入れが乏しい私には、本著の真価が十分に堪能できてないのかも。天皇陛下やジャパネット高田社長を語ったコラムも面白い。2026/06/02
クリママ
39
「波紋と螺旋とフィボナッチ」の続編か。カブトムシやツノゼミの角のでき方、不思議できれいな貝殻の造形、カイロウドウケツの形態成型など、前作に引き続き、またもやそうなのか!と興味深い。自分のことでいえば、眠っている赤ちゃんの瞼を見て、どうやって錐でそいだようなこんなにきれいな形ができるのか不思議に思ったことがあるが、それも細胞の造形力。地球ができてから最初の生命が誕生するまで約6億年だが、単細胞生物から多細胞生物が誕生するまでには25億年以上かかったと記されている。長い時間をかけて培われた生物の精巧さに感嘆。2026/06/24
しゅわっち
22
前作が面白く、期待の本を読み終わった。面白かった。ただ、前作の興奮まではいかなかった。形の話がメインで個人的には、納得感がある。著者の年齢による部分と、地位によもよると思うが、余裕のある立場で書かれているので、前作の分野開拓する気概との違いを感じた。また、チューリング波は、何か、世の中の安定と不安定が、外乱が起きるたびに起きるように感じた。著者が書いているように、研究が、いい環境で行われるようになることを希望致します。また、知識がないため、この本を批判的に読み、深堀することはできなかった。2022/01/09
はやたろう
8
生き物を形づくる形成メカニズムを科学的に分析。数学や物理学を生物学と結びつけ、なおかつ、技術として応用できるのではと思い至るところが素晴らしい!2022/01/12
takucyan1103
4
【OS図書館 ★★★★】▽小柴昌俊博士がノーベル物理学賞を受賞した時に、テレビのアナウンサーから「ニュートリノの発見は、どんな役に立つのでしょう?」と聞かれた時の、「百年経っても、何の役にも立たんでしょうな。ぐわっはっは」であろう。これは、謙遜や自虐ではなく、「百年ぐらいで実用化できるような、そんじょそこらの発見じゃないんだぜ」という意味。豪快です。▽「我に支点を与えよ、されば地球をも動かしてみせよう」というアルキメデスの台詞は、科学者の大見得として最高にかっこいい。2022/11/30
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