内容説明
少女・マキに導かれるまま「島」で目覚め異形の者に惨殺されるボク。
──ボクの謎を追うホラー作家・宮部七徒は、おそろしい真実に近づいていく。
息を止めると目の前に現れる少女・マキ。彼女に誘われるまま、その手を握ると、廃墟ばかりの「島」で目覚めてしまう。なぜか彼女を救わないといけないという強い責任感に駆られ、彼女の手を引くボク。異形の者たちが潜む「島」を奔走するが、そのたびに異形の者たちに惨殺され、元の世界に戻されてしまう。果たして、マキを救うことはできるのか──
もの久保・装画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
79
初読みの作家さん。冒頭から謎。読み進めていけばいく程に謎、謎、謎だらけ。違和感だけは感じるもののどうしてそうなってるのか判らない。かつては人が暮らしていた島は廃墟と化している。その島を謎の少女と歩き回る少年。どこ?誰?何のために?判らないのも恐怖だ。まるでホラーゲームの世界に入り込んだよう。どうやったらクリア出来るのかまるで判らない。度々迎えるデッドエンドはグロく恐怖が直球でくる。夏の夜にはピッタリの作品。背筋がヒヤリとしてクーラー要らずの節電小説。エコだね。2021/08/02
坂城 弥生
40
殺され方が毎回エグかった…2021/12/24
うまる
24
【縛り本:ひらがなのみ4】視点者が惨殺される描写がなかなかエグいです。違う世界に行っては惨殺される、この繰り返しだけじゃない所が良かった。たしかに、死に戻りも嫌だけど、戻れないバージョンも怖いですね。ホラー作家の現代の話との絡みも、マキを巡る話の真相も楽しかったです。もうマキなんて助けなくて良いんじゃないかと思ったけど、全ては必然だったんだなぁ。色々納得できました。2023/05/20
キナコ
21
息を止めると現れる少女・マキと『僕』の視点から始まる。はじめはSFちっくというか、異形が出てくるわ視点がコロコロ変わるわで大変だったが、途中から文章の違和感に気付き、もしかしてと思いながら読み進めてからは一気に面白くなった。途中ではいるオカルトライダーとホラー作家の取材も会話、視点が変わる毎に変わる持ち物や服装の意味とは… 読みきった後の、文章の違和感を知って納得すると共に、真相を知って悲しくなった。これは時間をおいて再読したい。2022/01/04
スーヌ
10
【A-】自分が何度も殺される無限地獄。脱出系?読めば読むほど謎が深まり…ページをめくる手が止まらない。中盤も終盤も勢いは衰えない。ただし結末…オチは何だかすっきりしなかったけど…間違いなく最後の最後まで「読ませる」作品。これが1番良い。最東流のスプラッタ描写はやや抑え気味。ミステリー要素のが強かった。2022/03/06
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