二見ホラー×ミステリ文庫<br> ボギー――怪異考察士の憶測

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二見ホラー×ミステリ文庫
ボギー――怪異考察士の憶測

  • 著者名:黒史郎
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 二見書房(2021/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784576211091

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内容説明

余命宣告されたホラー作家
頭の中に──こびりついた爆弾

「祟り」に囚われた作家は怪異考察士となって、その謎を追う。

私は頭の中に爆弾を抱えていた。幼き日にこびりついた爆弾は活動を停止していたが、ついに動きを再開してしまった。「祟り」とでもいうべきこれのことを著名な怪異サイト『ボギールーム』に投稿したところ、管理者から謎の解明を約束される。やがてこのサイトの怪異考察士となった私は、自身に起こったことを究明していくことになる──その先にあるものは果たして……

mieze・装画

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

70
黒史郎の作品が好きだ。但し、好きな作家の作品を読み倒す自分が彼の本で手を着けていないジャンルがある。所謂、実話系怪談だ。だがしかし、ここにその実話系怪談で培った経験を見事に昇華した作品が産まれた!ひとだま、火車、ろくろ首、果ては未確認飛行物体まで寄せられた怪異譚を紡いで考察が重ねられた先にその輪郭を浮かび上がらせたモノ!?これは読み手の思い違いでなければ、デビュー当時の作者に因って産み出されたクトゥルフの新しい一柱を物語に組み込んだ野心作ではないだろうか!?その神の名は“ラゴゼ・ヒイヨ”月に纏わる古の神!2021/08/26

Bugsy Malone

67
物語は自らの祟りとも言うべき謎の病を究明して行くホラー作家のお話し。実話怪談をとりいれながら民俗学を照らし合わせ怪異を考察していく小説としての手法がまず面白い。ひとだまさまから火車、ろくろ首と、中盤までは只々方向も分からないまま読んでしまいます。でも、それらは後半で見事に活きてくる。そして気付くのです。この余韻はラヴクラフトじゃないかと。某京極さん小説で頭にクトゥルフを乗せていた黒史郎さん、またもや黒さんワールドが広がりました。2021/10/24

ゆのん

67
夏に読むにはピッタリ。怪異現象が沢山あって面白かった。主人公の幼い頃に自分の身に起こった不思議な出来事から恐ろしい状態になってしまった現在。悲惨な結末を回避したく調査に乗り出すが、判明する内容には驚きながら読んだ。気づいてないだけで、もしかして私も…なんてちょっとでも考えてしまうて何とも言えない恐怖を感じる。2021/08/06

眠る山猫屋

61
まさに“オカルト”。幼少期に遭遇した怪異のせいで脳に不可思議な腫瘍ができ、 余命宣告を受けたホラー作家。怪異の正体を探るため協力を求めたのは、日本最大のオカルト考察サイト《ボギールーム》。管理者の神目のフェローを受けて、調査を進めていくが・・・。リアルに進む前半はモキュメンタリー。怖くない。怖くないけど、無数に挟まれるエピソードが恐ろしい。どこまでが真実なの?混迷する探索の果てに待つものが全てを呑み込んでいく、もう一度言おう、まさに“オカルト”。2024/10/18

あたびー

42
#日本怪奇幻想読者クラブ 妖怪研究から土着の黒祀、正体不明の異世界とのコンタクトそして驚愕のラストへと姿を変える目眩くホラー。ホラー作家として行き詰まっていた桐島は子供の頃火の玉を見て昏倒し脳に謎の腫瘍が出来ていた。その腫瘍が何故か今成長し、移動すらしているという。カリスマ的オカルトサイトから依頼されて自身の体験の謎を調べることになった桐島は次々と関連事項を調べて行く。聞き取った話や資料の内容が間に挟まるためリアリティがある。オカルトサイトの中の人神目は怪しい感じがしたがまさかこう来るとは…2021/08/17

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