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内容説明
世界のパワーバランスが変容し、東アジアをはじめ地政学リスクが増している。今こそ必要なのは、正しい戦略を持った「能動的外交」である。時代の転換点を見続けてきた外交官による、21世紀の日本への提言。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
matsu04
19
外務省エリートであった著者は本書で、日本が東アジアでもっと主導的役割を果たさなければならず、そのためには、外交能力を高め、この地で能動的外交を進めていくべきだと主張する。そのことはたぶんその通りなのであろうが、氏の説明や主張、提言はどうにも抽象的で、当たり障りのないもののように感じられてしまう。著者が現役時に取り扱った具体的な事例での、実際のやり取りはどのようなものだったのかといった詳細を知りたいものだが、それはやはり無理というものか…2015/08/22
kk
2
正確な情報を評価し、目的をはっきりとさせ、大きな絵を描き、最終的に自分の判断を行使できるような力の源を得るこれが外交を行う上で重要2021/07/15
yo
2
第二章の「地政学リスク」は、「国際関係の不安定化要因」くらいの題にした方が良い。何ら地政学的なことは書いてない。第四章でいうところの「戦略」は学術的な戦略じゃなくて、かなり一般的な語彙としての「戦略」として読まねばならない。本全体としては、国際関係の構造の変化を整理したあと、その不安定化要因を探り、歴史的観点から日本外交の特徴を洗い出し、今後取るべき方針と、その基盤の整備について提言する。構成としてはきれいだし、日本外交の現状や外交官の頭の中を知りたい人には良い本だと思う。個人的な感想としては、第五章の基2015/09/14
ceskepivo
1
民主主義の下では、政治指導者も官僚も、そして社会全体も異論を受け入れる懐の深さが」なければならない。2020/04/20
Nolita
0
今の日本を取り巻く環境と外交の弱点がよくわかる。新書だからしょうがないのかもしれないが、改善点やどうすればより良くなるということへの言及が少ないように思えるのは残念。2015/08/10