内容説明
経験から学ぶ構造を理論化した「経験代謝理論」をもとに,キャリアカウンセリングにおけるカウンセラー自身の「自己概念の成長」,さらにはカウンセラー自らが自らのカウンセリングをマネジメントする「セルフスタディスーパービジョン(S-SV)」を解説。詳細な逐語録からなる事例研究には演習やエクササイズが用意され,設問に答えながら事例を読むことで,自分を振り返るスキルがみるみる身についていく。キャリアカウンセラー必携の実践ガイドブック。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takeshi N
3
キャリアカウンセラーを目指し勉強中ですが、分かりにくかった経験代謝理論がより丁寧に解説されていて理解が進みました。本書を読んでいると、普段の会話の中に相手の自己概念の影を感じることがあり、ついつい問いかけたくなってしまいます2025/06/16
らる
2
経験代謝を通じ自己概念を育む/自己概念とはありたい自分を中心に世界を捉える枠組み/経験を言葉にして外化し意味を見出す/自己概念の揺らぎに向き合い自己成長を促す/他人ごとの世界を取り込み自己世界を広げる/2025/04/27
らる
1
キャリアカウンセリングの目的は「自己概念の成長」であり、「自己概念の成長」とは「つながり」の幸福である/つながりは、外(他者、社会)だけでなく、内(自分の内面)へも広げていくものである/人は受容を求めている。それは、「目を背けたいような、受け入れがたい自分」も同じである。「受け入れがたい自分」を受け入れることは、「受け入れがたい他者」を受け入れることにもつながる。それは、人は、他者の中に、自分の影を見るからえある/2025/06/03
K144
1
とりあえず通読完了したが、一回読んだだけでは当然理解することは難しいと思った。経験代謝理論を繰り返し学び、実践していくことでさらに理解を深められたら良いと思う。日常の生活の中でも経験代謝理解を意識した問いかけを行うことを心がけたいと思った。2020/09/12
yuka
1
◆図書館にリクエストで読了 / 理論部分が自身が経験の中でなんとなく感じていたことが明文化されているようであった。そして、なんとなくが、すっきり整理された。事例部分は、私のスキルが及んでいないからか、わかりにくいと感じる部分もあった。キャリアカウンセラーとして何度が読み返したい1冊。 2020/08/15