講談社文庫<br> 飛べないカラス

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講談社文庫
飛べないカラス

  • 著者名:木内一裕【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 講談社(2021/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065256855

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内容説明

規格外の新主人公(ニューヒーロー)誕生!

すべてを失った男に舞い込んだシンプルな「超難問」
「娘が幸せかどうか確かめてきてほしい」
1億円の行方と、謎の女と、仕掛けられた過去。
冒険は、この依頼から始まった。

俺の幸運は、不幸の始まり……の、はずだった。
元売れない俳優で元起業経営者。元犯罪被害者で元受刑者。
納得しようのない罪での服役を終えた加納健太郎への奇妙な依頼は、彼を運命の女(ファム・ファタール)へと導いた。

笑い、驚き、涙する。すべてが詰まった究極のエンターテインメント!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

158
ハードボイルドに軽めとかあるのかどうかしりませんが、まさにそんな感じで、サクサク読めます。 ある女性を探す事になるので、これからどんな試練が待ってるかと思ったら、拍子抜けするほどの展開で、なんとなく正解にたどり着くんです。それだけのことです。 それから、かなり重要な位置を締めている『日菜』という女性、あと全体的な世界観が狭い感じです。 そのへんが明らかにされた続編があるんですかね。 2022/09/05

ナルピーチ

133
売れない役者の加納健太郎がある罪で三年間の服役を終えて刑務所から出所したところからこの物語は始まる。その後、役者時代に慕っていた大御所脚本家から受けたとある“依頼”によって彼の新たな人生と隠されていた“秘密”を知る切っ掛けへと繋がっていくのだが…。主人公の加納が行く先々でいろんなトラブルに巻き込まれていくドタバタスタイル。木内作品らしくテンポが良いエンタメ小説は安定感抜群の読み心地。加えて今作では木内先生の昭和映画を愛する想いも味わえる。やっぱり木内先生の書く小説は面白い!今回も楽しく読ませて頂きました!2023/03/31

ヤジマ

41
主観点 9.0/10 腕っぷしの強い元俳優、元受刑者のカノケン。アウトロー要素はそこまで濃くなかったが、カノケンの魅力が光った一冊だった。タバコ吸いまくるしすぐソープ行くしで素行は不良。脳内キャストはエンケンだったけど、もうちょっと若いよなあ。ぶっきらぼうな感じが少し矢能と似ていて、アウト&アウトの映像版がちらついたのかもしれない。また、木内さんの映画愛が色濃く反映した作品でもあった。カノケンというキャラクターはその愛の造形なのだと思う。伏線回収も腑に落ちるもので読後感も良好。続編を切望します。2022/12/28

SHADE

28
凄く面白かった!主人公が動く度に過去の事件の真相が解明され、取り巻きの人達の問題がスピーディーに伏線回収されていく。種類の違う魅力的な登場人物達が、良くこのひとつの物語に共存できるなあという印象。一気読みだった。 主人公のハードボイルドテイストは、『俺』が主体の一人称小説から成る物だろうと思った。80年代の日本映画を観たような、どこかセンチメンタルな読後感で心地好い。2023/02/26

Junichi Yamaguchi

28
『恥をかくのを恐れなくなれば、人生は楽しくなる』…  久々、木内さん。 内容的にはらしくない作品に感じたが、読みやすさは相変わらず。 「ラッキーは不幸の入り口」と考える主人公に少しだけ共感しつつも次作では、いつも通りの疾走感を味わいたい。。2021/11/29

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