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内容説明
蘇我馬子は娘の刀自子を厩戸に嫁がせることで権力基盤の強化を目論む。それを利用して、刀自子は毛人との間の子を厩戸の子として育てることに。一方、厩戸は、毛人への想いの強さゆえ、布都姫暗殺を企てるが、毛人に阻まれて失敗してしまう……。
続編となる『馬屋古女王』も収録し、貴重なカラー原稿、トビライラスト、予告カットなどを完全再現。日本の漫画界を代表する山岸凉子の最高傑作「完全版」完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さばずし2487398
26
分かっていた事とはいえ王子がかわいそう過ぎる。その類稀な能力を治世の為に生かした事は素晴らしいが、本当に欲しいものは一生手に入らないなんて酷すぎる。何の為にこの世に生まれたのか。布都姫、しぶとい。毛人のバカバカバカバカバカバカバカバカ2023/02/15
mike_sugino
3
全七巻を読了。厩戸皇子と蘇我毛人が出会ってから、摂政になるまでの約10年間を描く歴史ロマンでありファンタシー。厩戸が異能者であったり、毛人を慕う同性愛者、最後には少女性愛者としても描かれる。後に厩戸の姫となる毛人の妹刀自古郎女と毛人の禁断の恋など少女漫画らしいドロドロな面もあるが、夢殿で瞑想し金人から教えを乞うなど太子伝から上手く引用している。最初読み始めた時、人物関係などが分かりづらかったので梅原猛の「聖徳太子」と併読しながら読み進めたら、この漫画は梅原猛「隠された十字架」にインスパイアされたとか。2019/08/12
やいん
1
闇が深い。愛が捻れている。 子供にもその捻れが影響しているのツラい2022/06/27
リトル★ダック
1
歴史の歯車が軋み出すのを感じる一冊。大阪に戻ったら、法隆寺や太子町を歩いてみたいです。2021/12/20