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内容説明
ときは飛鳥時代前夜。蘇我毛人は厩戸王子と出会い、その類まれなる才能と不思議な能力に魅せられる。二人は、王子の父でもある大王が没したことにより、その跡目争いに巻き込まれていくことに……。
貴重なカラー原稿、トビライラスト、予告カットなどを完全再現。日本の漫画界を代表する山岸凉子の最高傑作「完全版」！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
83
今回はまさに権力の座を血で血を洗うが如くの出来事が繰り返される。厩戸王子自らもその中へ。彼の思惑は何か。やがて事態は蘇我氏と物部氏の決戦へ。とにかくテンポ良く話が進むので目が離せなかった。王子の行動に迷いはない。ただ、その強さの反動のように時折吐き出す嘆きの言葉が痛々しい。唯一察することが出来る毛人もその心を憂慮するが噛み合わず、あぁ焦れったい。そんなシリアスな世界で来目王子の存在が癒しキャラに。毛人におんぶされた姿がまた良いのだ。古代の戦と幻想性がミックスされた描写にも惹き付けられる。この世界観は好み。2021/10/06
ぶち
77
崇仏派の蘇我馬子と排仏派の物部守屋が争い、蘇我馬子が勝利した戦い描かれています。戦の神"護法童子"を呼び寄せる厩戸王子の超人的な能力のシーンには、ビジュアルも含めたその異形さにゾクっときます。 不思議な能力を持っていても不死身ではなく、賢くてもまだ幼い面も見られます。母の愛が得られないことで不安定で、精神的にはまだ未熟なところもあります。 王子の孤独さ、繊細さ、その結果としての残酷さがよく解る巻でした。 そして、毛人の王子への想いは、もう恋そのものです。2024/04/14
フキノトウ
22
厩戸王子は母親に愛されたいのに...辛いな。2020/03/10
うー
1
主に戦争の回。登場人物たちの権力への欲望はいいとして、厩戸は一体政治を動かして何がしたいのか？わからん。気象現象まで変えられるほどの能力がありながら、やたらと感情が顔に出るところとか、母親との確執とか、なんでやねん、読んでてもどかしい。2023/09/04
やいん
1
来目王子可愛い…。あなただけでも厩戸王子を信じてほしい。 そしてすれ違う毛人と厩戸王子。難しいね。 超人的だけど人であることを願う王子と感化されてきた毛人。2022/01/03
